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クレイジーハンター  作者: お茶漬け
第一章 ハイドラの脅威
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クロトンの街

「はぁ、今日はここで野宿か・・・」


俺が気怠そうに言うと、アルセーヌはニヤニヤと笑う


『ふふふふ・・・聞いて驚け!我が特別に強欲の翼(ルヴァイトウィング)を解放して、ここから三日分の道を短縮しよう!』


「おぉー!強欲の翼(ルヴァイトウィング)って、

どう言う原理なんだ?」


『え?そこから?』

「うん、そこからだよ?あの忘れてるかと思うけどさ

俺、転生者なのよ。後殆どの人がそれ知らない筈だ」

『そうゆうものか?』


ハァ、コイツ・・・常識があるのかな?


俺がそんな失礼な事を考えていると、アルセーヌは


『あるぞ・・・・・・・多分、きっと、メイビー?』


「多分じゃねえかよ!!」


『ん、コホン、ま、まずは強欲の翼(ルヴァイトウィング)は・・・いや、()()の類は

()()を強くそう在りたい、成りたい、

欲しい、と願えば願う程、その効果は高くなる。

例えば、強欲の翼(ルヴァイトウィング)はより速く、より速くと願えば願う程速くなってゆくのだ』


「成る程、遅くと願えば願うほどゆっくりと進む。

アレ?変則的にと願えばどうなんの?」


『ふむ・・・それはまだ確かめた事が無いな、試してみるか!』


「え?ちょ、おい!う、うわぁァァァァァァァァ!」


それが、俺の遺言だった。死んではいないが。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

そして、変則的に飛ぶ、そうアルセーヌは願った。

すると、先程まで真っ直ぐに飛んでいた所が、遅くなったり、速くなったり、曲がり戻り回り・・・グチャグチャに飛んだ。


「早く止めろォォォォォォ!!!バカセーヌ!」


『何がバカセーヌだこの・・・あれ?お前名前なんだっけ?』

「荒垣徹だよ!そんな事すら覚える事が出来ないのか

ボケセーヌ!」

『なっ・・・!落としてやろうかこのあほガキめ!』


アルセーヌはそう喚いているが、俺はとても重大な

事に気がついた。


「オイ、アルセーヌ・・・」


『うん?謝る気になったか?』


「いや、違くてよ・・・このままだと街の城壁にぶつかる!」


『え?え、あ!ストップ!ストップ!ストッォォォォォォプ!』


大声を出しながら、街の城壁の寸前に何とか止まる事が出来た・・・が、街に入る手続きをしている人々の

注目を集めた。


「だ、大丈夫か?怪我は無いか?ここはクロトンの街だ。」


「あたた・・・此処がクロトンの街か!やっと着いた

か、ん?アルセーヌー?」


恐らく見張りの人に色々聞かれつつ、居なくなっていたアルセーヌの事を考える。


深く思考の海に潜っていたせいか、見張りの人の問いに答えられて居ないが、アルセーヌは本当に何処に行ったのだろう、という事に思考を引っ張られていた。


『我なら此処に居るだろう?まぁ、お主の()()入ったからな、分かるわけが無いな。』


「あ、アルセーヌそこに居たのね!ならいいや」


『え!?放置!?辞めて!そんな酷い事しないで!』


さて、アルセーヌ(バカ)の居場所も分かった事だし、そろそろ見張りの人との会話を嗜むか。


「おい、大丈夫か?反応しねぇけどよ」


「ん?あぁ、済まない連れが何処にいるかを考えていてな、大抵の考えは着いたから今は大丈夫だ。」


俺がそう言うと、後ろの方から男二人組が来た。

俺を見つけるや否や、いい玩具を見つけた、という顔で此方に来た。


「大丈夫じゃねえだろ、こんなガキ、おいガキ、てめえ金出せよ。まぁ、良かったな俺達みたいに優しい奴で良かったなァ!命は安全だからよォ!ギャハハハ」


「ぶははは、ちげぇねぇ!」


汚い笑い声を立てる男二人組(汚物)に対して、

他の並んでいる人達は、面倒な事に関わらないように

顔を背けていた。






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― 新着の感想 ―
[良い点] ルヴァイト!(…え、これって良い点…?) [気になる点] アルセーヌのあだ名選手権 [一言] 質問です。 この通り感想書けるようになって、もちろん小説書けるようにもなったんですが、何書いた…
2023/04/13 21:03 退会済み
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