ハイドラの…
グロォ!という音と共に俺の側面へと即座に迫り来る
ハイドラ。
そこから放たれたのはかかと落とし、少しだけからだが重いのはこいつの発する魔力の捉えんとする力だろう。
「タダで死なねぇよ!魔力の奔流!」
「ぐっ!?その程度!私の方がぁ!!!
強いんだぁ!!!大いなる魔力の奔流波」
吹っ飛ばそうとして、魔力の奔流を打つけたが、まさかハイドラがその幾つか上のを容赦なく撃ってくるとは思いもしないかった。
でも、俺は動かない。
なぜなら、奴は俺が避けるのを読んで左右に分かれて
放ったからだ。
その魔力の奔流は俺の魔力の奔流をもろに受け、少しばかり失速してしまうが、それでも猛烈な速度を誇っていた。
そこで俺はそれに乗っかり、かなりの距離を取った。
そしてすかさず、俺は得物を手に取る。
まぁ、俺は出現させる、なんだが。
「傲慢の天刀・弱!」
なんか知らんが、傲慢系統はこれと後な七本しか無くて、全部弱って付いているのだ。その為、差異など無いだろうと思って、適当にこいつを選んだ。
「彼の者に天罰を与えよ、我の敵は彼奴だ!
救い求めし者共よ!小さな罰」
飛んでいったら後ろから小さな光球が無数に飛来していた。
余り当たりたくないな、と思っていたら、降り注ぐ
雨滴の散弾が掠めただで、形を変形させ、その挙げ句形を保てずに滅びた。
………痛くないな。
よし!そうとなれば、突っ込め!
当たらなきゃどうということも無ければ、当たってもどうということもなきゃ良いんだよ!
「おらぁぁ!」
「ふん!」
火花が散るその小さな戦場を影から見る妖しい陰が あった。
「まぁ、ここで失うのも、それもまだ面白いですからね…精々頑張って…。イプシロン…」




