始まり
「あーつまらん」
俺、荒垣徹は通学路を通っていた
俺は家に居るとき、最も楽しいのは家でゲームをしている時っていう、典型的なゲームオタクだ。
そんな時、俺は油断していた、家に帰るに夢中で赤信号に気がついてなかったんだ、ふざけてるよな、俺の不注意で人が悲しむんだから。
「いってぇ!」
宙に浮かんだ俺は、鮮血を飛び散らせて、周囲を驚かせた。まぁそうだよなー
そんな死の間際に思う事じゃない事を考えていると
黒いアスファルトの舗装が近づいてくる。
そして、気持ちの悪い音と共に俺は高校三年生、18歳
死亡
◇◆◇◆◇◆◇◆
ん・・・?何処だ?極楽か?ここは俺は確かに死んだ
鮮明に覚えている、というか、物凄く眩しいな・・・
・・・え?マジ?本当にここ何処だ?そうして俺がアタフタしていると、何処からともなく声がしてきた
『貴様か?ソウルマスターの才があるという者は』
一瞬、俺を受け取りに来た神様かと思っていたが、
全く違った、白く透き通るような髪、紅い切れ長な目
赤と白、黒のタキシードに身を包んだ男性がいた。
『ふむ・・・中々の才能を持っている。主、名を言え
・・・ん?あぁ、我か?ふふふ、聞いて慄け!我が名はアルセーヌ!逢魔が時の大怪盗だ!』
「不審者じゃん、何?死んだ人って極楽見たいな所で不審者に個人情報提供すんの?」
『違うわい!我は本物のアルセーヌだもん!!』
子供かな?・・・まぁいいか
「俺は荒垣徹、高校三年生、18歳の出来たてホヤホヤの死人だ。」
そう説明すると、アルセーヌはせき払いをして
『そ、そうか、え、えーと大変言いにくいんだが』
「うん」
ニコニコというとアルセーヌは
『・・・あのね?君には我の都合で別の世界、トレインに来て貰うのだ』
「え?別にいいけど?」
『え?』
「え?」
『いいの?未練とか無い?良いなら色々説明するけど
本当に良いの?』
うーん別に地球に思い残した事何てないし。
「いいよ」
『ハァ、良かったァ・・・』
そして、アルセーヌは俺が行く世界、トレインの説明やソウルマスターとやらの説明をし始めた。
『まず、トレインには18の神々がいた、奴らはそれぞれ己の好きなようにしていた、そうしている内に段々、トレインを囲う、トーンシールドと呼ばれる謎多き壁に歪みが生まれた、そうした事で入った異物、魔獣は好き勝手していた神々を倒そうとして、強い力を手に入れた者が現れ神々はとうとう被害を受け、魔獣を駆逐する為にニンゲンが生まれた。
そして彼らニンゲンの中の強い者は強い自我を持ち、
輪廻の輪から逸脱した。そうして現世に縛られ顕現する事すら出来ずにいた約7000年。そしてようやく彼らの救世主が現れた、それが・・・』
「ソウルマスターか」
『良いところ持ってくな?そしてソウルマスターは、
ソウルマスターは英雄を具現化させる代わりに、英雄達に力を分けて貰うのだ。』
んー他には無いのか?
『あるぞ?英雄達はそれぞれ複数の系統がある、まず
我は具現英雄、自身に紐付く何かを具現化し闘う、我は七大罪と何かを紐付け、罪状に分けて特性を分ける
エンチャントをする、そして次は戦闘英雄だ、奴らは
自身の素の能力によって自身の能力向上、いわばブーストだ、有名所でいうとルキフェルだな最大で300 %上昇する。あやつは力だけは立派にあるが右頬殴られたら、左半身不随になるまで殴るという頭のおかしい奴だからな、あんまり関わるな?それと・・・』
「おい、お前さっき俺が言葉に出して無い言葉を何故分かったんだ?」
そう尋ねると、アルセーヌは当たり前のように答えた
『読心術だが?話の続きをするぞ、次は狙撃・・・』
・・・はぁ?最初に読心術出来るって言ってくれよ!
うん、もういいやはよ続き
『う、うむ・・・狙撃英雄は当たり前のように狙撃専門だ、射程は英雄各々に分けて違うが、射程内で遠い敵を狙う程、様々な能力が向上する、ただしターゲットの名前、年齢、性別を知らないと狙う際にボーナスが発生しない、オーディンはそんな物無くても強いがな?次は群王英雄だ、彼らは自身に深く紐付く生物を際限なく召喚し、さらには100体増える毎に全能力を20増えるという、半ば最強の英雄ではある、自身の戦闘能力が圧倒的に低いから真っ向勝負は確定で負ける
哀れよのう、まぁアポロンは自身の戦闘能力が我と同等だがな、次は隠密英雄だ、彼らは隠密能力はずば抜けている、さらには覚えたいと思った事は全て完璧に覚える事が可能だ、まぁ戦闘能力は53だが、暗殺やスパイ活動には持って来いな能力だな』
ふーむ・・・元から行きたいと思っていた異世界だけどこれは俄然話を聞いていると行きたくなってきたな
「アルセーヌ!」
『ん?あぁ早く行きたいのだろう?トレインに、いいぞ?というか早くしよう』
「おぉ、よしどこをどうすれば行ける?」
そう俺が迫るとアルセーヌは
『あんまり慌てるな、まだ一つ終わっていない事がある』
「うぇ?」
くっ、思わず変な声が出てきてしまった、俺がうんうん唸っているとアルセーヌはとても偉そうにふんぞり返って言った
『我との契約だ!』
「あ、それなら早くしようぜ。」
『うぇ???』
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