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久しぶりの連絡

初音視点です

「じゃあ、もう今はすごく危ないってことなんですね。」

『うん。3日前からすでに実戦に入ってるからね。だから、初音にも改めて気を付けてって言いたくて。』


久しぶりの貴斗さんからの連絡。私は寝る直前にきた貴斗さんからの電話に私は当然のように応じ、貴斗さんの心配の言葉に1つ1つ頷いた。

貴斗さんたちがここを離れて3週間。本格的に争い事が始まって3日だと、他の組員さんたちから教えてもらった。もう貴斗さんたちは危ない状況なのに、私を心配してこうして連絡をくれたみたいだ。


『駿弥からもそっちの様子は色々聞いてるけど、何回か危ない目に遭ったって本当?怪我はなかったって聞いてるけど、大丈夫だった?』

「はい。駿弥くんも畑本先生もいますから。いつも、何があったのか分からないくらい早く守ってくれるから、全然怖くもないんですよ。すごいですよね。」


心配そうな声で安否を聞いてくる貴斗さんに、私は明るく答えた。

貴斗さんの心配性はいつものことだ。私が安全だって信じてもらえたら、貴斗さんの気持ちも晴れるかもしれない。貴斗さんが集中してお仕事をできるように、私も安全だってたくさんアピールしないと。


『そか。……羨ましいね、初音を隣で守れるなんて。俺もちゃっちゃとこんなこと終わらせて、初音の隣に戻りたいなぁ。』

「私も、早く貴斗さんに会いたいです。貴斗さんこそ、気を付けてくださいね。私よりも、貴斗さんの方がよっぽど危ない状況なんですから。」

『あはは。初音に心配してもらえるなんて、嬉しいな。大丈夫、俺はちゃんと無事に戻るよ。初音と約束したことだからね。だから、安心して待ってて。』


その後もお互いに名残惜しくたくさん話して、日付が変わる直前にやっと通話を終了した。明日も学校だ。もう寝ないといけない。

私は就寝の準備をしてベッドに寝っ転がった。


「貴斗さん、まだかかるって言ってたなぁ。危ないことも始まったって言ってたし、けがとかしないといいけどなぁ。」


貴斗さんとの会話を思い返し、私はウトウトと眠りについた。

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