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安心させて

初音視点です

「……ちっ。茶戸、てめぇまじ後で覚えとけよ。宇咲、お前が危うい状況にいるのは俺も知ってる。それがある程度収まるまでは、俺もついててやるよ。」

「ほ、ほんとですか、先生!ありがとうございます。」


不機嫌そうなのは変わらずとも引き受けてくれた先生に、私は安心してお礼を言った。

私が安全だって貴斗さんが思えるなら、それで安心できるなら、その方がいいに決まってる。貴斗さんにはすごく大事なお仕事があるんだから、心置きなくそっちに集中できるようにしたい。


「……茶戸、俺は今の状況を知ってる訳じゃねぇ。今お前が握ってる最低限の情報は寄越せ。」

「当然。りゅーちゃん、明日放課後は空いてる?欲しい情報全部出してあげる。」

「……あぁ。んじゃ、危なくねぇ内にお前らはもう帰れ。」


手を払い私たちを追い出してくる畑本先生を残し、私たちは教室を出た。

これで、貴斗さんは安心できるだろうか。貴斗さんは、お仕事に集中できるかな。貴斗さんはおうちのお仕事が大好きで大切にしているから、私のせいでそれを邪魔したくない。

私はなんとなく、貴斗さんの負担になってないか不安になって、隣を歩く貴斗さんの方を見た。


「これで1つ、安心材料ができたね。りゅーちゃんはすごく強いし、こういう場合の対処方法もよく分かってるから。初音も安心して、りゅーちゃんに何でも相談してね。きっと力になってくれるよ。」

「そうなんですね。貴斗さんがそう言うなら、安心ですね。とっても心強いです。」

「うん。初音の頼る先ができてよかった。あと、孝汰と美南にも対策立てさせてるからさ。2人ともあんまそういうの慣れてないからちょっと心配だけど、俺もしっかり確認するし、心配しないで。そっちも今後説明してくね。」


私の思ってる以上に貴斗さんの立ててくれてる対策が多くて、驚いた。しかも、関わってる人だって、すごく多そうだ。

たった1週間貴斗さんがいないだけで、私を守るためにここまで厳重に色々考えてもらって、色んな人巻き込んでいいのか分からないけど、それだけ今が危ないってことだ。貴斗さんがやりたいことやお仕事にちゃんと集中できるように、私が貴斗さんの邪魔をしちゃわないように、私も気をつけて行動しないと。

次話から景介視点が始まります

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