6.滅龍の剣
圧倒的人物描画の語彙力のなさに・・・絶望〇た!!!orz
迷宮都市唯一のSランクパーティー、滅龍の剣の帰還。ギルドにいた者は一目見ようと動き始めた。
そんな中、アイリとベティのコンビは
「あれ?見に行かなくていいの?アイリ?」
「それはあんたもでしょ?ベティ。」
「Sランクなんて雲上人、見たって仕方ないでしょ?」
「だよねぇ。・・・でも気にはなるのよねぇ。運よくチラ見とかできないかしら?」
「アイリ・・・」
「そんな目で見るな!あんただって頭の上の耳、ピクピク動きまくってるわよ?」
「あはは・・・話し声でも聞こえないかな?って思ったけど、うおーーーとか、まじか!とかしか聞こえないよ。」
「あんたの耳でも無理なら人間のあたしには絶対無理ね。」
そんな会話をしている二人だが、人垣を見ているうちにあることに同時に気づく。
「あれ?見間違いかな?受付のあたりにいるあの人・・・でっかくない?」
「見間違いじゃないと思うよ?アイリ。完全に人垣の中にいるはずなのに顔見えるもん。あ、こっち向いて指さしてきた?え?あれ笑顔?獰猛な肉食獣が獲物を見つけたみたいな顔だけど?」
「ベティ、失礼よ。・・・私も思ったけど。・・・手でも振ったら?」
大男に向けて手を振ってみるベティ。
「無視ってのも感じ悪いしね。は~いって。・・・あ、振り返してきた。でも顔はいまだに獰猛なままなんだけど。」
「なんか、こっち指さしてなんか言ってる?人垣が割れてない?」
「割れたね、アイリが手を振れって言ったから。」
「私のせいにするな。・・・5人で来るわね。あれが滅龍の剣、この都市唯一のSランクパーティー。」
こっちに向かってくる人数は5人。先頭の金髪の青年。先程の黒い鎧を着た巨人。青年の半分くらいの身長の少女。真っ白な神官服を着ている女性。勇者が伝えたと言われるハカマを着ている女性。
そんな5人がアイリとベティのいるところまで来るのにそこまでの時間はかからなかった。アイリと青年の視線が絡まり、自然と息を呑んでしまう。青年たちがテーブルの近くに来て止まる。そしてアイリとベティを見て一言、青年が言い放った言葉。
「君たちかわいいね。この後俺のおごりで食事でもどう?」
ナンパだった。
本当はこの回で鍛冶屋へ行く話に持ってくつもりだったのになぁ・・・。