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迷宮都市の鍛冶屋さん  作者: NaMa86
第1章 迷宮都市の日常編
3/54

2.日常1

今回はまだ名前を出せていない主人公視点です。もう何話か後には出せる・・・はず(;´∀`)


 朝食の後、風呂に入りに行く。

 

着替えの準備をして脱衣所で服を脱いだ時、ふと鏡に自分の姿が映った。短めの黒髪黒目、顔のつくりは悪くはない・・・と思う。男の平均身長程の170前後のよく引き締まっている体、()()()


 ・・・ユキは実の妹ではない。5年ほど前にとある理由で引き取った恐らく魔人の少女だ。浅黒い肌は魔人の特徴で、両親についても不明なので恐らく魔人だろうということしかわからない。因みに大戦終結時はいろいろあったらしいが、現在では悪魔や魔人といった者も特に偏見は持たれていない。


 そういえば黒髪黒目もとある特徴があったな。それは勇者の子孫の証ということだ。勇者が召喚される前まで黒髪黒目の人はいなかったらしい。古の大戦が終結した後、勇者は世界を旅したという。旅をして訪れた村々、町、都市、果ては各国の姫君、とにかく色々手を出した。それ以降黒髪黒目の人間は勇者の子孫といわれている。


 俺もそうだ。勇者の子孫は普通の人と同じようにばらつきもあるが、総じて身体能力か魔力が強くなる傾向がある。そして勇者の子孫の中でも一部にのみ発現する魔法。


 それは空間魔法。勇者は時空間魔法を使えたらしいが現在まで時空間魔法は発現していないらしい。かくいう俺も発現しなかった。空間に作用する空間魔法と時間を操る時間魔法。組み合わさった時空間魔法は火・水・風・土・光・闇魔法よりも格段に強かったらしい。


 服を脱ぎ終わったので、浴室へと移動する。中に入ってから湯を入れてないことに気づく。今日は朝からポカが多い、夜中に鍛造を初めたせいで眠気が来ているようだ。面倒なので魔法で入れることにする。

 

浴槽にお湯が貯まる様子をイメージして魔法の発動をすると、中空からお湯が出てきて浴槽に溜まっていく。

 

体を洗ってから少し熱めの風呂に体を沈めて息をつく。鍛冶仕事で酷使した体が少しずつほぐれていくのが気持ちいい。

 

ゆっくりしてから風呂から上がりリビングへ。リビングは六畳くらいの広さにソファと背の低いテーブルと冬に使う暖炉くらいしかない。


 リビングのソファに座り体を冷ましてる間に次何するかを考えていると、ユキがやってきた。普段着としてのシンプルなワンピース姿なところをみると今日は()()にはいかないらしい。俺が寛いでるソファの隣に座ってぴったり寄り添ってこちらを見上げてくる。


「何か用があったんじゃないのか?ユキ」

「用がなかったら隣に座っちゃダメ?兄さん」

「そんなこと言ってないだろ?ただ・・・近くないか?」

「普通の兄妹もこんな感じだよ、きっと。」

「そうか?まあいい。でほんとにどうしたんだ?」

「兄さんの今日の予定を聞こうかと思って。」

「うーん。さっきの刀を仕上げるかな。ユキは今日家にいるのか?」

「うん。店番しようか?」

「そうだな。頼めるか?」

「わかった。まあほとんどの剣は()()()()だろうけどね~。」

()()()()んだ。俺の子たちをちゃんと使いこなせる奴にしか売りたくないからな。」

「その発言、ほかの鍛冶屋に聞かれたら怒られるよ?客を選り好みするなって。」

「こればっかりは嫌なんだから仕方ない。じゃあ俺は組み立てに行ってくるよ。」

「うん、行ってらっしゃーい。」

 

そうして俺は朝いた工房へと再び足を向けた。

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