エルフの迷宮 第一層
「えっと、今度は洞窟かにゃ?
なんかいろいろありすぎて頭が痛くなって来たにゃ〜。」
ミルクが辺りを見回しながら頭を押さえた。
「迷宮は場所毎に雰囲気が違う。
洞窟だったり、平原だったり、古城だったり。
洞窟タイプは広さもそこまでなく魔獣もそんなに強くないから早く探索できそうだな。」
アベルが歩きながらそう言った。
皆もそれに続き迷宮探索を開始した。
「それにしてもここは洞窟の中なのになんで明るいんですかね?」
デクが不思議そうに壁を触りながらアベルに聞いた。
「迷宮が特別な理由はそこだな。
迷宮は特別な場所に魔素が一定以上溜まると核ができて迷宮ができるらしい。
その魔素の核があるから魔獣が自然発生し、適度な明るさが保たれるんだ。
ちなみに魔獣の強さは核に近づくほど強くなる。
ん?」
そんな話をしながら歩いていると洞窟の奥からベチャベチャとした音が聞こえてきた。
「みんな、オイの後ろへ!」
デクが大盾を構えて皆の前に出る。
「スライム?洞窟の中なのに?
普通スライムって草原とか森の中とかに現れるよね?」
ミルクがデクの横から顔を覗かせ声をあげる。
スライムはそのままデクに向かって飛びかかって来るがデクははそのまま大盾で殴り核を壊す。
核を壊されたスライムは形を保てなくなりそのまま地面に消えた。
「スライムは水溜まりと魔素でできるから草原とか森に現れることが多い。
けども迷宮の魔獣は核が作り出すから元の素体が必要ないんだ。
迷宮の魔獣はその迷宮毎に決まった魔獣しか現れない。
だから貴重なんだ。その迷宮に行けば必ずその魔獣がいてその素材を集めたりすることができるからな。」
それ故、迷宮の周りには人が集まり都市ができる。
決まった魔獣が現れるからその素材を安定して供給ができる。
貴重な素材が手に入る魔獣が出る迷宮は大都市にまで成長する可能性がある。
「だからまずある程度の階層まで進んでどんな魔獣が現れるか調査する。
とりあえず10階層くらいまで進んだら帰ろう。」
皆は頷き先へと進んで行く。




