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「行ってくるよ」

 敷布の端を唇で噛み締めて悲哀な顔をしているクロリアを尻目に俺は玄関を出て「離れ」へと向かう。



 ノックをすると、「ゴロゴロニャーン」と猫なで声が聞こえた。『ライヒッヒ』だ。彼女は顔は人間。体は人間の猫人族だ。とがった耳とくるんとした尻尾がチャームポイント。嗅覚が敏感で、少しでも嫌な臭いがあると彼女は執拗しつように嫌がり、近づくことさえ許されない。

 だから彼女と会うときはいつもシャワーを浴びて清潔な体で登場する。


 家に入ると、猫並みな早さで勢いよく近づかれ、抱き締められて全身をなめられた、スリスリされた。ネコ毛が全身にあたって気持ちいい・・・・・・。

「おい、くすぐったいって」

「貴様、大好きだぞ」

 そういう彼女の端正な顔立ちを見て幸福にひたる。

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