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ぱちり
___むにゃ。
_____ん?なんだか身体が軽い
_______もしかして?
パチリと目を開けてみた。
な、何この部屋!?すごい広いんだけど!
そこには部屋が広がっていた。しかも、かなり広い。
………思い出した。ネコのぬいぐるみ!
そうだ。変な声の選択肢でネコのぬいぐるみに?
とりあえず腕を動かしてみる。右手を一周ぐる~り、左手を一周ぐる~り。ふむ、手は動くようだ。
じゃあ、足は? 右足を上げてみる。う~ん、四十五度ぐらいは上がるみたい。左足はどうようなのでやつ必要は無いっと。
いや、まずはここがどこだか知らないと。なんだか不安でしかたないんだ。
「よいしょっと。」とりあえず床に降りた。床があるって事は部屋なのかな。
キョロキョロと部屋を見回すと、「あっ、鏡!」
その鏡に向かって歩いてみた。
遠い!部屋が広いからか、かなり遠い。なんとか辿り着いた。割と疲れる。
「はぁ~随分と小さくなっちゃったんだな。」
と、油断してた俺は足音に気づかなかった。
「ったく……あの野郎、絶対許さねぇ……」
その声が聞こえ、ドアが開いたのに気づかなかった。