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日常戦 プロローグ  作者: 悠介
1/1

出会い

是非読んで見て下さい。

世界が白く何もない誰もいない音もない

今自分が何処にいるのかも分からない

そんな彼の世界に少女の声が響く

「ここは、あなたの心の世界寝ているあなたの心に直接話しているの、」

少年の、意識が少しずつ戻り始めるのを感じると少女は続ける。

「あなたがこの世界にいることが出来るのはあと2年その間にあなたを誰にも負けない男にしてあげる」

彼女が言い終えると彼は、ゆっくりと口を開いた。

「……力なんていらない。力なんて誰かを守るために使うもんだろ、俺にそうな人ないない。」

彼の言葉に少女は優しい笑顔でこう返した。

「……あなたはとても優しいのね」

それを聞いた少年はムッとして返す。

「ふざけるな‼︎俺は他人に興味がないっていってるんだ……何処に優しさがあるんだ。」

「普通の人間は力をもらえると聞いて最初に抱く心は野心よ」

そう言う少女の顔は、何処か悲しい目をしていた。

だがその顔はすぐ笑顔に戻り彼に向けると大切そうに言葉を発する。

「あなたと共に人を助けてみたい、そして…………あなたを死なせたくない。」

少女の泣きそうな声で言われた少年は、不思議とさっきまでの気持ちが嘘のように冷静になっていた。そしてさっきの言葉の中の疑問を問う。

「さっきあんた、俺を死なせたくないと言っていたけど、どういう意味なんだ?」

そう彼が問うと少女は真剣な目で少年を見つめて状況の説明を始めた。

「まず初めに私が何者なのか、伝えるわね、私は、生死を司る神メディス様の使い」

「ちょっと待てお前神様なのか?」

「いいえ、私は、神様に作られたものどちらかというと人間に近い存在ね」

そう言う少女の顔が切なそうになったのを見て、少年は、反射的に少女の頭に手を置いていた。少女は、少し驚いた顔をして少年の方を見た。

「お前の名前は?」

「…………アリスです。」

そう言う彼女の表情をみて、少年は思った事を口にした。

「なんだよ、最初に偉そうな事いいだすから大人かと思ったがお前まだ見た目通り子供じゃねぇか」

そう言われたアリスは今までにない不思議な感情が湧いていることにきずいた。

「あなたの名前を教えて下さい。」

少年は、初めて彼女が自分の事を知ろうとしてくれた事がうれしくて笑顔で名乗った。

「桐生優人だ、よろしくアリス。」

優人は、不思議に思っていた、まだ彼女は、自分の事を名乗っただけ、これから自分が何をするかも知らぬまま、それでもこの少女の心からの笑顔を見たいと自分の心が言っているから。

「……優人さん」

アリスを大切にその名前を呟いたそしてさっきの話を続けた。

「優人さん、あなたは一年後に死にます。」

「……は?」

優人は、その単純すぎる言葉を理解するのに少し時間がかかった。

「死ぬって俺なんか悪い事したのか?」

「いいえ、あなたは何も……ただあなたの亡くなられたご両親に関係があるのです。」

優人にはあまり思い出したくない過去だった。優人の両親は、二人で会社を立ち上げ成功し、莫大なお金を手にいれた。

だけど、優人の両親はとても優しい人だった、そのお金で親のいない子供たちを施設では、ない自分たちの子供として引き取りたいと言い出し数々の施設に周り話を付けてきた、 そして理想が現実になる一歩手前で事故は起きた、10年前、当時幼かった優人は、遅くなった両親を迎えに町まで出た。そして横断歩道の向こうに両親を見つけ声を出そうとした時、

少女が道に飛び出した、それを助けてようと両親も飛び込み少女を抱えたまま、二人とも車に飛ばされたので幼かった優人には、何が起きたのか理解出来るだけの心は出来ていなかった、それでも張り裂けそうな胸を抑えながら両親の所へ向かった。

そして両親の元へ辿り着くと膝をついて両親の手をとった、優人この時交わした両親との言葉を今も鮮明に覚えている。

「優……人……あの子は」

優人は父の言葉に驚きながらも答えた。

「分か……な…い……でも、頭から……血が出てる。」

そう言うと二人は悲しそうに目を閉じた この時なぜ優しい嘘の一つも付けなかったのか、それは、優人を今も苦しめている

「父さん、母さんなんでこんな時まで他人の事考えてんだよ、死ぬかもしれないんだよ」

すると母さんはほとんど動かない右腕を動上げると、優人の頭を撫でながら最後の言葉を血だらけになりながらも、力強い目で見つめこう言った。

「人は、繋がって生きて居るのよ、私とお父さんの出会いもそうだった、そんな繋がりの中で私はあの人と結婚しそしてあなたが産まれた、私たちにあなたは最高の送り物をしてくれたのよ、あなたの笑顔、私の作ったご飯を美味しいと食べてくれたこと、みんなで遊びに出かけたこと、他にも数えきれないほど、あなたからは、大切な物を貰った、だから私達はあなたに勉強やお金よりも本当に大切な事を伝えたかった。」

優人は、溢れ出る涙を堪えて聞いた。

「勉強やお金よりも大切なもの?」

すると黙っていた父さんも、優人の頭に手を置くと今度は父さん答えを教えてくれた。

「そうだ、勉強やお金ってぇのはな、自分を大切にする手段でしかないんだそんな物より大切な物はな」

父さんはここで言葉を止めると母さんと顔を合わせ真っ直ぐな目で優人を見つめこう教えてくれた。

「「心から誰かを助けたい幸せにしたいと思う心」」

二人はそう言うと悲しめな目でこう呟いた。

「ごめんね、あなたの幸せを見届けられなくて、そしてありがとう。あなたを愛しているわ」

「すまないな。お前にはこれから苦労をかけちまな、だけどお前ならきっと誰よりもいい男になれる、ずっとお前を見守っている。」

二人はそう言い残すと静かに息をひきとった。


そんな過去の事を思いだしながら優人は考えていた、あの両親の最後の言葉は、俺にとってすごく大事な言葉だ。

本来なら俺は誰にでも手を差し伸べる人間にならなければいけなかった。

でも、誰かを助けようとして、自分を残して死んだことを受け入れる事が俺には出来なかった。

そうな事を考えているとアリスが心配そうにこちらを見ている事に気づき目線をアリスに向けた。

するとアリス話を続けた。

「本来、あの事故では、あなたのご両親が死ぬことはなかった。」

「ど、どういう事だ?」

声が震えていた、それくらいあの事故の事を心の奥底から引きずっていた。

「あの事故で死ぬはずだったのは、あの少女のはずでした、それは神が与えた天命と言っていいでしょう。しかし、それ以外でも人命が失われる事があるんです。それが殺人です、あの方は人に人を殺させる運命を作ることはない。」

「てことは、殺人は、神様も予想出来なかった出来事だと」

それじゃ、人間は、神様も予想できないほどのクズだってのか

「はい、その通りです、しかしメディス様は、誰が殺されるのかを事前に知る事が出来ます。」

「それじゃ止めりゃいいじゃねぇかよ神様なんだろ?」

神様と言うくらいだそれくらいの力はあると思うのだが

「それは、無理なんです。メディス様は、生死を司る神、しかし神様は他にもおられます一人の神様が現実世界に干渉することはできない。そこで、メディス様私達を、お作りになりました。」

なるほどな少し分かってきた。

「つまり、俺の天命はあと一年でその間貰った力で殺人をぶっとばすといった所か」そう俺が結論付けたが、アリスは首を横に振った。

「少し違います、あなたは、まだ死ぬと決まっていません。」

「?……どういう事」

「ここからが本題です、あなたには桜間学園の全校生徒をすくってもらいます。」

「全員‼︎」

優人は驚愕した、1000人そんな数の人間を一年間で救いきれだと……

「無理だな」

するとアリスは、憮然と言いきった。

「出来ます!あなたなら、それにこれがあなたが生のびるための条件です。」

やっぱりか〜だと思ったよ

「話は、まぁ分かった、だがいいのか俺の天命が伸びちまうかもしれねぇじゃねぇか」

「はい、確かにこの話が回ってくる方々には共通点があります。」

「共通点って?」

「それがあなたのご両親です」

え?

「どういう事だ?」

「その共通点とは、身近な人間が天命を奪ったあるいは、延ばした場合におきるのです」

アリスは続ける。

「例えば、殺人を犯した人の子供の場合、まず親の責任として天命一年そしてその間に先ほどのような条件を力を使って助けるんです。」

それを聞いた優人は声を荒らげて言う。

「そんなの本人に責任を取らせろよ。」

アリスは頷くと説得をするように話した

「もちろん、本人には、こんな事も知らずに死んでゆきます。」

そうゆう事か。

俺が納得したの感じたのかアリスは続ける。

「つまり、これはその人の心を確かめる試験と殺人で死ぬ人を防ぐためこの二つがあるのです。」

「しかし、優人さんの場合は少し違います」

俺は、違う?

「あなたは、本来10年前に亡くなるはずでした。」

聞きたい事は山ほどあったが、黙って続きを待ち続けた。

「これは、過去に前例のない奇跡です。あなたが死ぬはずだったあの日あなたの両親はあの子の命を救いました、そしてあなたの両親のあるはずの天命は消えた、しかしそれを見ていたメディス様は、あなたに天命の一部をあなたに与えたのです、それが11年分そして、あれから10年が過ぎ今日あなたの天命が一年になった、何の因果かこの一年あの学園で事件が重なります。」


……なぁ父さん母さんあんたらにずっと守られてきたんだな俺は。二人からもらったこの十年俺は無駄にしてきちまった

だからこの命にかけて桜間学園生徒千人をが救う。あんたらの意志を継ぐのに10年もかかっちまったが、見ていてくれ。


そう、問いかけるが二人の返事が聞こえる事はなかった。


「あの優人……その……私と一緒にがんばってくれませんか」


そう言うアリスが可愛いくてついからかいたくなってしまった。

「どうした、最初の女神みたいな喋り方はどうした?」

そう言うとアリスは、俯きながら不安そうな顔でこちらを見ると

「あちらの私の方がよろしいですか?」


そう言う彼女の顔をを見て優人は確信したこいつキャラ作ってたんだな。

あまりにも可愛いんで抱きしめてしまいそうになるが堪えて、代わりに彼女の頭に手を置いて言った。

「たのむぜ、相棒、それとお前可愛いから好きにしてていいぞ」

そう言うと彼女は顔を真っ赤にした後なにかに気づいたの興奮気味に聞いてきた


「相棒ってじゃあ」


「ああ、俺に力をくれアリス」


これが全ての始まり他人と距離を置きながらも両親の言葉と素直な優しさのせいで誰かを気にかけてしまうそんな真っ直ぐな少年の出した答えが世界を大きく変えていく事になる。

頑張りたいです。

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