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本気で終わり!!皆様ありがとうございました!!

終わり終わりと言ってきましたが、今回でおわりとなります。

おまけ〜謎探偵 葵〜

 今日も、探偵のもとに依頼が来る。


「葵さん、依頼ですよ。」


「本当だな、輝君?また、ペット捜索か?それとも、ストーカーを捜索するのか?」


 半ば、うんざりした調子で新聞を閉じて助手の輝を見やる。


「いえ、今日は下着泥棒を逮捕することです。」


「そう?ま、しょうがないから向かいましょう。輝君、車を出して。」


「わかりました。」


 助手は

「なんで俺が助手なんだ」

と呟きながら外に出て行った。探偵はコートを着て外に出る。やってきた年代物の車に乗り込み、運転席に居る助手にどのような状況でどれほど盗まれたのかを尋ねた。


「深夜二時くらいですかね?依頼者の加奈さんが物音がしたのでベランダのほうへ向かうと、そこに頭からパンツをかぶった怪しい人物がいたそうです。びっくりしている隙に二階から飛び降りたみたいですね・・・依頼者の加奈さんも度胸があるのか知りませんが、二階から飛び降りて犯人を追いかけています。そこで、四人の容疑者まで絞り込んだそうです。」


「四人まで絞り込んだのなら、別に私を呼ばなくていいんじゃない?警察にでも頼んでくださいな。」


「まぁまぁ、そうしないと話が進まないんですよ。」


 不満を隠そうともしない探偵をなだめながら助手は依頼者と容疑者四人が居る待ち合わせ場所へと車を走らせたのであった。


「はぁ、俺が探偵やりてぇよ。」


「何か言った?」


「何も言ってません。」


 場所は依頼者の部屋で、容疑者の方々は大人しく揃っていた。


「まず、一人目の容疑者が黒河 暗ですね・・・お坊ちゃまです。被害者との接点は同じ会社に勤めている社長と秘書という関係です。」


「次。」


「次は、隣室の碧さんですね・・・隣人さんとはよく、話をしているそうです。ただ、ちょっと碧さんは変わった趣味をお持ちだとか・・・」


「成る程、次。」


「次は、ザリガニ星人さんですね。地球には、観光にきていたみたいです。その日はこのマンションの上に飛行船を着陸させて降りていたそうです。」


「おいしそうね、後で後ろから襲うわよ。最後は?」


「このマンションの管理人さんです。名前はわかりませんね・・・・戸籍抹消されているようですので・・・爺さんと呼ばれています。」


 全ての容疑者の紹介が終わり、今度は依頼者からの詳しい話を聞く。


「そうね、ちょっとびっくりしたから後れを取ったけど・・(中略)・・とりあえず、この人数までには絞り込むことが出来たわ。」


 探偵と助手は話し合った。


「まず、ザリガニ星人ではないわね。あんなはさみで下着を掴んだら切れちゃうし?」


「そうですね?」


「それに、この物語でこんなことをするのは決まってないかしら?」


 二人は何かをぶつぶつ言っている爺さんの下へと静かに近付く。


「・・・ばれませんようにばれませんようにばれませんようにばれませんように・・・」


「犯人はぁ、おまえだぁ!!」


 探偵の蹴りが見事爺さんを捕らえたかのように思えた。だが、爺さんはまるで強風に飛ばされるような葉のように見事その攻撃を受け流した。


「ふふ、おぬし、なかなかやるな?わしがぷりてぃーなぱんてぃーを盗んだ犯人だと気づくとはな?」


「いや、あんた以外は無理だろ。」


 助手はさりげなく呟く。


「じゃが、それもここまで・・・・さらばじゃ、お主ら!!わしについてこれるかな。」


 爺さんは文字通り、無茶なことをやってのけた。その場にガクリと倒れてしまい、なんだか、背中辺りからエンジェル・ウイングを出現させて天に昇っていった。


「く、まんまと逃がしたわね?しかし、今度はそううまくいかないと思いなさい!」


「いや、根本的に無理でしょう?」


――


 俺はなんだか、嫌な夢を見ていたようだ。いや、しかし・・・かなり現実的な夢だった。


「輝さん、おはようございます。」


「輝、起きるの遅いよ?」


「輝君は低血圧ですねぇ。」


 俺のベッドの周りに三人はそれぞれ立っており、よく似合うエプロン姿で俺を覗き込んでいる。ちょいと、寝過ごしてしまったようだ。


「輝さん、今度、探偵映画見に行きません?四枚、チケットもらったんです。」


 その申し出に、俺はなんだか悪寒を覚えたが、黙って頷くことにした。ま、まぁ・・・・俺の予想は裏切られないだろうな?だが、俺は後でそのことに気づいたのであった。〜『龍と書いてなんと呼ぶ?』終〜


え〜、本当に今回で終わりを迎えました、『龍と書いてなんと呼ぶ?』。最後まで続けられたのは皆さんのおかげです。今後のことはほとんど決めてませんが、そろそろ、話に終わりをむかえそうな小説から書いていきたいと思います。続編は考えてませんが、この小説が人気があったのなら、書きたいと思います。最後ですが、評価してくださった皆様、本当にありがとうございました。中には、メッセージまでくれたかたもおり、うれしかったので一応、書いておきます。また、どこかで合いましょう!!

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