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どこと無く、シリアスな話?

今回はギャグが少ないです。

二十八、

 俺がもう一歩で戻ってきてしまった『聖地』の事だが・・・・その夜、ベッドで読書をしていた俺のところに碧さんがやってきたのであった。


「輝君、向こうで誰かに会った?」


「いえ・・・・機械や鳥やら亀やら麒麟などには会いましたが?」


 俺がそう答えると、碧さんは思案顔になって俺のところに近付いてきた。その目は濡れているような感じがしないでもないような気がしないでもないような・・・・。


「・・・輝君、ちょっと目をつぶってくれないかな?」


「はぁ、わかりました。」


 俺は不安になりながら目を閉じた。すると、唇に何かが触れたような感じがし、瞬く間に眠くなっていったのであった。俺は睡魔に勝つ事無く、意識をどこかに飛ばしたのであった。


「輝君・・・・輝君・・・。」


「ん・・?」


 目を覚ますと、俺は地面に倒れているような状態であった。近くには碧さんが座って俺を起こしてくれている。


「ここは・・・?」


「ここ?ここは輝君が『聖地』に行く途中であっちに戻った最後の場所よ。」


 地面を見ると赤く染まっている。俺の血だ。良かった、赤色で・・。昆虫は緑だったかな?


「でも・・・なんで碧さんがいるんですか?」


 俺は不思議に思ったことを口にした。こちらで龍を見たことはあまりない。


「それはね、ひ・み・つ!!」


 そう、年上のお姉さんから言われてしまえば俺は何も聞くことが出来ない。俺はとりあえず聞いた紀伊達の姿を探してみたが、どこにもいなかった。


「今頃紀伊ちゃんたちは貴方のおじいさんの場所へ言ってるわ。麒麟を連れてね・・・。」


「へぇ、会ったんですか?」


「まぁね。さ、そろそろ行こうか?」


 俺は碧さんに連れられて目前として涙を流した『聖地』へとたどり着いたのだが・・・。


「祠しかありませんね?」


「まぁ、聖なる地だからね。ま、しょうがないわ。」


 一見、小さな祠であったが・・・祠を開けるとそこには井戸があった。


「隠し通路よ。この地下に行けば分かるわ。」


「何がですか?」


「貴方の全て・・・。」


 碧さんはそう言った。俺は頷き、井戸の下に続く梯子へと手を掛けた。そして、碧さんはおりてこないのかと聞いたのだが・・・。


「ごめん、私は・・・・いけないのよ。」


 そう言われたので俺は一人で梯子を降りた。

 地下に降り立つと、そこは闇の中ながらも何があるか確認できた。そこには大きな水溜り・・・もとい、地底湖が限りなく広がっている。それ自体はどうってことないのだが・・・。


しゅごごごごごごご


 その地底湖の中には何かが動いているのが確認できる。そこは、未知の世界で人が絶対にいってはならない領域とでもいっておけばいいのだろうか?まぁ、俺が来ている時点で大丈夫だ。


『・・・生贄となりし者か?』


「・・・え?」


 生贄だと?生贄ってあれだろ、ほら・・・神様の餌って奴?

 水面に移る巨大な影には二つの赤い目があり、それは俺を見ている。その大きさは計り知れず。多分、この地底湖全体に体を伸ばしているに違いない。


『生贄よ、我の存在を知っておるか?』


「さぁ?わかりませんが・・・?」


『我は龍の原種だ。遠い、過去に生まれしものだ。今は存在するだけでこの世界のバランスをまるで二股が彼女にばれた男の心境にしてしまうのだ。』


 つまり、存在すればそれだけでこの世界に天変地異にしてしまうというのか。


「それで、俺が生贄って何ですか?」


『私の力を抑えるためにお前が生贄に選ばれたのだ。・・・お前の過去は見せてもらった。竜と書いてドラゴンと呼ぶからもみせてもらった。』


「・・・それはどうも。」


『何故、自分がこうにも人外のものに会うかわかっておるか?』


 俺は首を振った。


『それはな、お前は人類からの生贄だからだ。生贄という、お前の存在は大きい。小さき頃から幻影の龍を自ら作り出して、更に、その後実際に会った龍たちの力を奪い去った。これはなかなか出来ないことだ。さらに、言わせてもらうが・・・おまえ自身にも少なからず龍の血が混じっている・・・気がしないでもない。』


 どっちだよ。


『つまり、お前の体は最高の力がつまっている食べ物。人外達の好物なのだ。だが、お前はもはや誰にも襲われないだろうな。何故ならここで・・・食われてしまうのだからな。この、龍の原種である・・・・私にな。まぁ、お前を食らうまでには少々、時間がある。話をしよう。』


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