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砂浜

十一、

 俺たちは、黒河のお誘いにより、夏の海にやってきた。・・・・はじめは奴の別荘の山に行くはずだったのだが、俺が無理を言って変えてもらった。


「・・・・白川、暇だな。」


「ああ、そうだな。」


 そして、俺たちはパラソルの下であまり客のいない浜辺を眺める。どうやら、くるのが早かったようで、水着のお姉さんたちの姿はほとんどない。ああ、眺めるもんがねぇのはかなりきついな。


「・・・白川、葵ちゃんたちはまだ着替え中か?」


「そうじゃないか?そういえば、お前のほうも誰かが遅れてくるって言ってなかったか?」


「・・・・あまり期待しないほうがいいよ。さて、僕たちは先に砂のお城でも作ってますかね?」


 まぁ、三人の水着姿は後のお楽しみとして、今はこいつと寂しく、砂の豪邸を建ててやるか・・・・後でそこらへんからかにでも捕まえてくるか・・・・。

 砂の城の耐震強度を確かめている途中から、人が増えてきた。中には、見た目完璧の水着ギャルも多くいる。


「輝さん、どうですかっ!!」


 そして、葵が水着をまとって姿を現した。・・・・。


「葵、似合ってるぞ。うん、実にいい。」


「そうだね、僕としてはこれのために海に来る男だからね・・・・まぁ、ちょっと露出度が少ないのが僕としては残念だ。」


「輝さん、砂のお城ができたら海に入ってきてくださいね?」


 そういって、葵はエンジン全開で海に突進して行った。まぁ、彼女が起こした地震によって、俺たちの城は半分崩壊してしまったがな・・・・ちょっと、水をかけすぎたか?と、俺が砂を再び集めなおしていると、誰かの足が俺の目の前に現れた。


「・・・・加奈か。」


「・・・輝、早く泳ごうよ?」


 下から加奈を見上げる感じで加奈の姿を確認する。・・・・ス、スクミズだとぉ!!


「・・・・白川、何かいってやれよ・・・・期待しているような目で君を見ているぞ?」


 黒河は俺のほうを意味ありげな視線で見ている。・・・お、おい・・・で、でも・・こんなもんはどんな風にほめてやればいいんだ?俺としては加奈には何も期待していないぞ?と、とにかく・・・何か言ってやらないといけないな・・・・。


「と、とっても・・・ロリコンにさらわれそうなキュートな格好をしているな、加奈・・・・俺としてはもっと普通の水着にしたほうがいいと思うぞ?」


 加奈はちょっと考えるような仕草をして、頷いてくれた。・・・・よかった、怒らないで・・・・。きっとここで暴れられたら水もあるから効果は抜群って奴だな。


「輝、じゃあ、先に行ってるよ?」


「ああ、もうちょっとで砂の城もできるから、それができたら俺も黒河も海に泳ぎに行くからな。」


 そういって、加奈は葵のもとに走っていった。そんな後姿を黒河は思いつめたように青色のため息をついた。


「・・・黒河、もしかして加奈にでも気があるのか?」


 そんなことをふと、黒河に聞いてみたが・・・奴はくら〜い顔で答えた。


「・・・・いやね、僕としては遠慮願いたいな・・・・妹系は僕の守備範囲外だよ・・・距離として、冥王星から太陽までの距離はざっとあるな・・・・」


 そんなことを言う黒河の姿はなんだか、かわいそうであった。な、なんか聞いて罪悪感を覚えてしまった。


「・・・輝君、似合うかな?」


 さて、暗い気持ちを切り替えてくれる、本年度の本命がきましたぁ!!白衣の天使といっても過言ではない、俺のお姉さん的存在、碧さん!!

 辺りの連中は碧さんをちらちら見ている・・・。こら、見るんじゃねぇ!減るじゃねぇか!!


「う〜む、完璧だな・・・白川、今年はいいものを見せてもらったよ。」


「ああ、そうだな・・・碧さん、ありがとうございました。」


「いえいえ、こちらこそ・・・輝君、私も先に海で泳いでくるよ。忘れずに来てね?」


「ええ、ぜひとも行かせてもらいます。」


 そういって、碧さんも葵たちのもとに向かっていったのであった。・・・行くときに俺たちの砂の城を粉砕して行ってしまったが、まぁ、見物料と思えば安いものだ。さて、俺もそろそろ泳ぎに行くとするかね?


「・・・・黒河、そろそろ泳ぎに行かないか・・?どうした、なんか化け物でも見る目になってるぞ?」


 黒河の目は先ほど、葵達が出てきたシャワー室に固定されており、膝はがくがくとなっている。


「あ・・・あああああうわぁぁぁ!!」


 黒河はぺたんと砂浜にしりもちをついてしまった。と、シャワー室から二つの影が現れてこっちに猛然とダッシュしてきている。す、砂煙が上がってるぅ!!


「「暗おにいさまぁ!!」」


 俺の目はとてもいい。そして、俺の目には夢に出てきていたあの二人がこっちに黒い水着をまとって走ってきていることが分かる。まぁ、夢の中と違うのは髪の毛が黒色と、まだ全体的に色々と幼いということだ。


「・・・白川ぁ、どうしよう!!腰が砕けちゃったよぉ・・・」


 本当に、腰が砕けてしまったのだろう・・・・黒河はしりもちをついた状態のままで俺に助けを求めてきている。・・・・いや、困ったな・・・・。


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