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ローズの恋愛  作者: 睦月
第1章
8/49

08

「…ん…ふぁああ…」


あ~。今日も仕事かぁ~。

今何時だろ。

時計、時計…


ムニムニ。


ムニムニ?

時計ってこんなに柔らかかったっけ?


「ふふ。そんなに強く握られたら痛いな」


んんん!?

私は、文字通りガバッっと起き上がった。


「で、で、でんかぁ~~~~!!?」


「おはよう、ローズ」


「な、なんで、殿下がいるんですかー!」


もしや、また朝から政務を放り出してきたんじゃ・・・・


「何言ってるの?昨日はローズが寝ろっていって無理やり寝かしつけたんでしょ?覚えてないの?」


・・・・・・・あぁ!

そうだった、そうだった。

昨日は、殿下の誕生日パーティーをやってて、あまりに疲れてたっぽいから寝ろって言ったんだっけ?

・・・・だからって朝までいる事無いのに・・・。

近衛達は何をやってるんだか、さっさと連れて帰ればいいのに。


「ローズ?百面相して何考えてるの?」


「何って、そりゃ・・・」


「あぁ!!やっぱり言わなくていいよ。・・・なんとなくわかるから」


「・・・・・左様でございますか」


だったら、さっさと帰ればいいのに。


「さぁ!ローズ。そんなことより朝ごはんにしよう!用意しておいたよ!」


テーブルに並ぶのは朝から豪華な朝食だ。


・・・・朝からこんなに食べれませんよ・・・。

大体、用意してるってことは誰か来たって事だよね?

その時に連れて帰ればいいのに・・・・。


「ほら!早く食べよう!」


にこにこした顔で私を呼ぶ。


・・・なんか、憎たらしい・・・・・。


「・・・・こんなに食べてたら豚になりますよ。殿下」


「ええ!?豚?豚になった俺は嫌い!?」


いや、好き嫌いとかホントどうでもいいから。

嫌味も通じないとはまったくめんどくさい・・・。


「殿下が豚になろうとどうでもいいです」


そういうと、目の前で騒いでいる殿下を放置して、パンとコーヒーだけ頂いた。




*******************


朝食を食べ終わると、先程より頭がすっきりしてきた。


「殿下!ほら、早くしないと私が仕事に遅れてしまいます!急いでください!」


「俺は大丈夫だもん。なんならローズの家で留守番してるよ?」


「いやいや!迷惑ですから!!っていうか、殿下もご政務があるでしょう!仕事してください仕事!!」


「えー。昨日やったから今日はあんまり仕事ないと思うけど・・・」


「だったら、この国の事について考えて下さい!とにかく何でもいいから行きますよ!!」


じゃないと、また宰相様に怒られてしまう!!

もう本当に朝からあの人の嫌味は聞きたくない!!

一日気分がブルーになるんだから!


「じゃぁ、馬車で行こう。表に呼ぶから」


なに!?馬車とな?

あー、それなら結構余裕で着くかもぉ・・・・・。

でも、殿下と一緒に出勤とかありえないし・・・・。


「いや、やっぱり歩いていきますよ」


殿下も一応王子だし、一緒に出勤とかまずい気がする・・。


「・・・・今から歩けば遅刻だよ?馬車で行けば間に合うけど?」


はぅぁ!!いつの間にこんな時間!?

くぅぅぅ!遅刻はいやだ!でも・・・


「・・・宰相のお説教なくなるよ?」


「・・・ご一緒させてください」


負けた・・・。

あの宰相様の説教程嫌なものはない・・・。


そして、殿下はご機嫌、私はしぶしぶ馬車に乗って出勤する事になった。



朝から豪勢な食事・・・。

寝起きでは食べれないでしょうが、とってもうらやましい。

何がうらやましいって、ご飯ができている事がうらやましいです・・・。


なんて、思っている作者でした。


次回もよろしくお願いします。

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