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ローズの恋愛  作者: 睦月
第1章
2/49

02

朝から馬鹿殿下に邪魔され、いじわる宰相に引っ張られ、今日もついてない。


あぁー!もう。本当にどうにかなんないかしら?

あの殿下さえおとなしくなってくれれば、宰相に嫌がらせされる事もないし、仕事に集中できるのに・・・。

何かいい方法ないかなぁ・・・・。


「ローズ!集中して仕事しろ!」


「はぁ~い」


ちっ。ご機嫌斜めだからって八つ当たりしないでよね。

これだから、宰相様は顔はよくてもモテないのよ。

まっ、知った事じゃないけど。

はぁ~、なんか今日の書類はやけに多いなぁ・・・。


「宰相様ぁ。今日はなんでこんなに書類が多いんですかぁ?」


「ちっ、今日はお前何の日か忘れたわけじゃないだろうな!?」


舌打ち!?舌打ちしましたよ?あの人・・・。

って、今日ってなんかあったっけ?


「・・・あれですよね?・・あの・・・うーんっと・・・・っいたぁ!!」


ペンが飛んできた!痛い!もうかなり痛い!!


「ドあほぉが!!今日は殿下の誕生日だろうが!!」


「あぁ!!そっかそっか。すっかり忘れてました」


だから、朝からあんなにうざかったのか。


「はぁ・・・おかわいそうに殿下も・・・なんでこんな馬鹿を・・・」


ん?宰相様何をぶつぶついってるの?

なんか馬鹿とか言ってた?

え?殿下の誕生日を忘れてた事に呆れてるの?

だってぇ、興味ないし・・・。


「はっ!お前、もしかして殿下におめでとうも言ってないのか?」


「はぁ?そりゃ忘れてたんだから言う訳ないじゃないですか」


「はぁぁぁぁ。だから、あんなに機嫌が悪かったのか・・・」


何?殿下ったら、おめでとうを言ってないだけで機嫌が悪いの?

どんだけお子様なのよ?


「お前、今すぐ行って来い。他の仕事より最優先で行って来い!」


「え?何言っちゃってるんですか?そんなこと、この山の様な仕事をほっぽり出していく事じゃないですよ。また、お会いした時にでも言っておきますよ」


「いや、今すぐ行け!じゃないと、その山がもう3つ位増える事になるぞ?」


「えぇ!?意味がわかりません。いや、本当なんでそんな事になるんですか?」


「・・・今朝はよかった。何やらご機嫌で政務をこなされていたのに。朝、殿下におめでとうございます。と言ったら、殿下も忘れてたらしくてな、どんどん不機嫌になっていったんだよ」


「え?なんでですか?おめでとうって言われて不機嫌になるってどういう事ですか?」


「だから、とにかくお前が行け!行っておめでとうございますと言って来い。なんならお前を差し上げろ!」


スルーですか!?しかも、意味わからないし!!


「さっぱり納得できません!しかも、『差し上げろ』って私は物じゃありません!」


「つべこべ言わず行け!上司命令だ!」


卑怯だ!権力をこんな事で振りかざすなんて!!


「・・・・わかりました。行ってきますよ」


はぁ・・・なんで、わざわざあの殿下に会いにいかなきゃいけないのよ。

仕事も山積みなのに・・・。

とにかく、さっさと言って戻ってこよう。



うぅ・・・どんどん口が悪くなっていくローズ・・・。

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