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ローズの恋愛  作者: 睦月
第1章
1/49

01

以前同じものを短編にて投稿しました。


なぜこんなことになってるの?

おかしい・・・・。さっきまでは普通だったのに・・・・。


「どおしてここにいるの!!!リルガ殿下!!」


ここは私のオアシス。私の部屋でしょ!?


「・・・だって、ローズのベットってすごぉく寝心地がいいんだもん」


だもん。じゃない!!


「いやいや。殿下のお部屋のベットの方が絶対寝心地いいと思いますよ?」


「え?じゃぁ一緒に寝てくれる?」


「は?意味がわかりません」


「なぁーんだ。一緒に寝てくるのかと思ったのに・・・。ぶぅ・・。」


ぶぅ・・・ってなんだ?仮にもこの大国の王子でしょ?

そんな綺麗な顔でかわいこぶったって許されることと許されないことがあるでしょ?


「それより、リルガ殿下?政務はどうされたんですか?まさか、また投げ出して来たわけじゃないでしょうね?」


殿下の顔が引きつった笑みを浮かべた。


「・・・・・投げ出してきたんですね?」


こっくりとうなづく。いやいや、もうすぐ25になろうと言う人がそんな可愛い仕草をされても・・・。


「はぁ~・・・・・・」


また、宰相様に小言をいわれちゃうな。

私は全く悪くないのに・・・。

いつもいつもこの馬鹿殿下のせいで・・・。


「・・・ローズ?」


あぁ・・・。またそんな上目づかいでこっちを見て・・・。

どこで覚えてくるんだ?そんな顔。

だけど、ここで負けてちゃまた宰相様に怒られてしまう。

ここは、女としても殿下に負けない上目づかいでお願いをきいてもらおう。


「殿下・・・?私・・・ちゃんとお仕事していただきたいのです。していただけませんか・・?」


ここで効果音があったら、絶対にきゅるるーんって音だすのに・・・。


「っっっっ!すぐに仕事してくる!そしてすぐ戻ってくるから!!」


おっ!私も女としていけるみたいね。

って、なんか聞捨てならない事を最後に言わなかった?

戻ってくるって・・・・?

い、いやぁ!!!今度戻って来ちゃったら、私が完璧仕事に遅れちゃうじゃない!

あぁ!ほら、馬鹿殿下に構ってたからもうこんな時間!

いそいで私も王宮に行かなくっちゃ!!!!!!


「ギリギリセーフ!!!」


はぁ、はぁ・・・。あのあとはもう死にものぐるいで走った走った。

・・・もう死にそう・・・。


「おい。また遅刻か?」


むっ。この声は宰相様!


「違います!ほら!まだ、1分前です!」


「はぁ~。1分前は自慢できる時間じゃないぞ。毎回毎回言ってるが、時間に余裕をもって家をでろ。そんで、遅刻とかありえないから」


「・・・ありえないって、若い子ぶっちゃって・・・」


あっ。やば。

宰相のこめかみに何か見える・・・

ひぃぃぃぃ。聞こえてたのか。さすが地獄耳・・・


「って、いたたたたたたたたたた。宰相様!み、みみ!ちぎれる!!」


「ほぉう。言うことはそれだけか?」


「ひぃぃぃぃ。ごめんなさい!ごめんなさい!うっかり口がすべっちゃったんです。もういいませんからぁ」


「ふん。私はまだ27だ。年寄りあつかいするな!」


あ~。痛かった。これってパワハラですよ。

しかも、7個離れてたら十分おっさんですよ。

って、死んでも言えないけど・・・・。


「さっさと仕事しろ。殿下は今日は一段と仕事に励んでおられるというのに・・・」


はぁ、と戻っていく宰相様。


それって、私がお願いしたからだし・・・。

遅刻しそうになるのも毎回毎回あの馬鹿殿下が邪魔するから!

くぅ。宰相様は殿下びいきだからなぁ。

言っても無駄どころか逆に怒られる。絶対にやる。あの男なら。



うっかり連載のつもりが短編になってしまっていたので再度UPしました。

まだ続く予定ですので、暖かい目で見守ってください。

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