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episode51 出会い、戦場

 紅蓮の炎に伊波中尉は包まれた。


「小隊長!」


 安達一等兵が叫びながら駆け寄ったが、

 彼もまた、バイソンの人獣に引き倒されて、


「う、あっ、この野郎」


 抵抗したが油を浴びせられ、火をつけられる。


 ボボボボーッ


「あがっ」

「ぐおっ」


 二人は短く呻いて呆気なく絶命したようだ。


「い、伊波中尉、安達」


 俺は目の前の出来事に呆然としたが、その時、


「うおおおおーッ!」


 雄叫びが聴こえた。

 ランスロットが全軍を率い突入して来る。

 俺は大声をあげて残りの隊員を指揮した。


「撃て、撃ちまくれ!」

「了解しました、軍曹」


 機関銃を撃ちまくるパワードスーツ小隊。


 バババーン、ババババーン、ババババババーン。


 将軍の大軍は元々が烏合の衆である。

 二方向からの攻擊を受け、混乱に陥り、


「う、うぁっ」

「に、逃げろ」


 自滅するような形で総崩れになった。

 統率の乱れた敵兵は我先にと逃げ出だす。


「今だ、将軍の首を取れ!」


 俺は小隊に命じたのだが、


「私は絶対不倒の少女機械戦士・庵野カオリ」


 一人の少女戦士が俺の前に立ちはだかる。

 俺は、その異質な風体に驚いた。


「何者なんだ?」


 彼女は銀色のマントに、

 白のビキニアーマーを着用していたのだ。


「下がれ、撃つぞ!」


 と、若い安室二等兵が銃口を向ける。

 だが、彼女が無視したのでトリガーを引いた。


 ババババーン、ババババーン、ババババーン。


 しかし少女戦士の身体は弾丸を跳ね返す。


「なんだ、機関銃がきかないのか」


 震える声で呟く安室二等兵だが、その直後、


「うおおおーッ」


 安室二等兵は軍用ナイフを抜いて突っ込んだ。


「止めろ、険だ!」


 と、俺は制止した。

 しかし、その声を彼は聞いていない。

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