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episode50 決戦、西の街道

 国王派の軍勢は西の砦に集結した。

 ランスロットは櫓の見張り台に登って、


「将軍の軍勢は7000人超というところだな」


 と、ため息混じりに言葉を漏らす。

 敵も前回の大戦で被害が出て、

 その戦力は低下している、しかし、


「我軍は1200名程度。この堅固な砦に籠もっても」


 戦力差が、あり過ぎる。圧倒的に不利な状況だ。

 だか伊波中尉は、

 

「戦争は数で決まるのが常識、だが、その常識を」


 覆す存在が、


「我々、パワードスーツ小隊だ」


 と、僅か6名の小隊を率いて砦を飛び出した。

 そして疾風のように走る。その後、小隊は、


「よし、ここで待ち伏せしよう」


 街道沿いの林の中で静かに身を潜めた。

 やがて敵軍が見えて、

 俺たちが潜む林の横を通り過ぎる。


「まだだ、将軍の本陣を狙う」


 伊波中尉は静かな声で隊員に命じた。

 敵の隊列は林の事など、全く気にしない。


「軍勢が隠れるには、この林は小さすぎる」


 だから敵は無警戒なのだと伊波は言う。

 傍らの俺は緊張しながらも将軍の本陣を待った。

 そして、ついに、


「よし、今だ、突撃ッ!」


 伊波中尉の号令で6名のパワードスーツ小隊が、

 街道へと躍り出る。


 バババババーン、バババーン、バババババーン。


 機関銃を連射する小隊。


「て、敵襲!」

「うがああッ」

「おあがぁッ」


 将軍の親衛隊がバタバタと倒れ、慌てて、

 大きな盾を持った兵団が駆けつける。


「将軍を狙え、将軍の首を取れ!」


 叫ぶ、伊波中尉。

 だが、バイソンの人獣の一団に囲まれ、


 ドサリッ。


 と、引きずり倒されて、


「う、うぁ」


 大量の油をかけられた。


「伊波中尉、逃げてください!」


 俺は叫んだが、次の瞬間、

 伊波中尉は火をつけられ全身が炎上する。

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