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episode41 小隊、大地を駆る

 俺たちが人獣の暗殺者集団を皆殺した後、


「遂に国王派と将軍派の大規模戦闘が始まった」

 

 双方が南の平原に布陣する。その陣で、 

 ランスロットが双眼鏡で敵陣を眺めながら、


「将軍派の兵力は8000人程度だな」


 と、言うと、横に並んだヘルメスは、


「こちらは人を集め増員はしたが3000人」


 やや弱気な言葉を漏らした。

 敵軍は将軍の手勢1000人と、人獣、農民兵の

 混成軍であるが、それに対して国王派の兵力は、


「近衛兵と人獣排斥派で人間のみの軍勢だからな」


 と、ランスロットも言ったが、

 こう言葉を続ける。

 

「だが、こちらには伊波殿の英雄部隊がいる」

「確かに、我々パワードスーツ隊は強力だが」


 伊波中尉は無理な攻めを行わえば、自軍に、

 甚大な被害が出るだろうと発言して、だから


「我々が先鋒を務めますが本隊は戦況を観てから」


 兵を動かすようにと意見具申した。

 そして静かに睨み合っていた両軍が、


「遂に敵が動いたぞ」


 と、ランスロットが声を発した。

 敵の先陣は200騎程度の騎兵隊だ。


「小隊、出撃!」


 伊波中尉が大声で号令を発する。


「了解!」


 俺たちパワードスーツ小隊8名は、

 敵の騎兵に向かって走った。


「うおおぉぉぉーっ」


 雄叫びをあげる騎兵隊。

 農民兵と人獣の混成である。


「撃て!」


 伊波中尉の命令で、


 バババーン、バババーン、バババババババーン。


 パワードスーツ小隊は機関銃を連射したが、


 ササッ、


 と、騎馬隊は左右に分かれて、

 小隊の正面には長弓隊が姿を現し、


 シュ、シュ、シュッ、シュン、シュン。


 矢を放ってきた。その時、

 

「ナメるなよ!」


 武蔵上等兵が怒鳴り声をあげて、

 大型ショットガンを構え、狙いを定める。

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