表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/55

episode39 深夜の突入劇

 国王派の義勇軍の溜まり場である酒場で、

 彼らの話を聞いていると、


「今の国王は一度も姿を見せた事もないしな」


 などと、国王に不信感を抱きつつも、


「だが、人獣の連中は許せないな」

「人獣どもを町から追い出そうぜ」

「この町は人間ファーストだよな」


 人獣への排斥感情で彼らは、

 戦争に参加しているのが、よくわかった。

 だから彼らは罪もない人獣までも処刑するのだ。


「どこの世界も荒んでいますよね、伊波中尉」

「そうだな軍曹。この異世界も銀河と同じだ」


 そんなことを話しながら俺たち8人は、

 パワードスーツを着装したまま、

 酒場の隅で少しの酒を飲んで待機している。


「暗殺者の隠れ家は、今頃、トムマウスの仲間が」


 必死になって捜していると伊波中尉は言った。

 そして深夜になり、

 義勇軍の連中も家に帰った頃、


「やっと見つけましたぜ」


 と、密偵の一人が酒場に飛び込んでくる。


「よし、皆、行こうか」


 伊波中尉は席から立ち上がり、

 パワードスーツ小隊は密偵の後に続いて、

 町外れの武器商人の屋敷に、たどり着いた。


「この屋敷の地下室に潜伏しています」


 この武器商人が将軍派に協力して、


「人獣の暗殺行為を支援しているのですよ」

「よし、わかった。突入して皆殺にするぞ」


 と、伊波中尉は、


 ドカンッ。


 屋敷の門扉を蹴り壊して、


「地下室へは、どこから入るのだ」


 密偵に先導させて、

 裏手の入口から地下への階段を下りる。

 そこへ、


「なんだ?」


 イタチの人獣が、突入に気付いたのか、

 ヒョコっと顔を出した。


 ババーン。


 伊波中尉が二発、撃ち、


「うぎゃ」


 その人獣は倒れる。その後、


「何の騒ぎだ!」

「敵襲なのか!」


 と、人獣の仲間が飛び出してきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ