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episode37 ヤマコンダとの死闘

 伝説の魔物討伐士である老人は、

 鎧兜姿で強者感を漂わせて剣を構えた。そして、


 ジリッ、


 と、大蛇の魔物ヤマコンダとの間合いを詰める。

 その次の瞬間、


「えいッ、」


 老人は飛び込み、

 ヤマコンダの首を、剣で、薙ぐ。

 見事な斬撃だったが、


 ガチンッ。


 ヤマコンダの鱗は硬く、

 剣は、ポキッと、折れた。


「な、何だと!」


 これには歴戦の老兵も驚いたらようだ。

 だが、その刹那、


「とおぉーッ」


 ユーコが突進して、

 剣の切っ先を、

 ヤマコンダの頭部に突き立てた。だが、


 ガキイィン!


 金属音が響いて、

 剣の先端は大きく欠ける。

 その状況で、俺は、


「目を狙うしかないのか」


 と、機関銃を、


 ババーン、ババーン。


 発砲した。だが、ヤマコンダは、


 ヒョイ、ヒョイ、ヒョイ。


 と、頭部を左右に振り、銃弾を避ける。

 そう簡単には目には当たらない。


「これは、ヤバい事になたか」


 そう俺が声を漏らした、瞬間。


「イタイノイタイノトンデイケーッ!」


 スズが白い粉をヤマコンダの左目に振りかけた。


「ジャガアアアアアアアアアアァァァァァァッ!」


 痛みに絶叫したヤマコンダは、

 大きな口を開ける。

 スズの癒やしの魔法が最大の攻擊になった。


「今だ!」


 俺は手榴弾を、


「死ねや」


 ヤマコンダの口に投げ入れる。


 ドバアアアァァァーン!


 この爆発で、ヤマコンダの頭部は吹き飛んだ。


「や、やったの?」


 そう声を漏らしたユーコは、

 全身にヤマコンダの返り血を浴びている。

 老人も鎧をドス黒い血で汚して、


「さすがに、これでヤマコンダも絶命したな」


 と、安堵の言葉を漏らした。

 こうして、ようやく、

 強敵だったヤマコンダの退治は終わる。

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