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episode33 女性魔物討伐士ユーコ

 キングが丸呑みにされた、その瞬間、

 俺はヤマコンダに向けて機関銃を発砲した。


 バババババーン。


 だがヤマコンダの硬い鱗は弾丸を跳ね返す。


「な、なんて奴なんだ」


 俺は驚愕したが、

 先ほど左目を潰されたヤマコンダは、

 機関銃への恐怖心があるのか、


 サッ、


 と、向きを変え、

 森の奥へと姿を消した。

 その後、俺はスズの手を引いて、


「早く、ここから逃げよう」

 

 急いで森を出て城に帰る。

 そして、その翌日、屯所に、

 ランスロットが若い女性を連れて来た。


「手強い相手だったようだな」


 と、ランスロットは言ってから、

 こう言葉を続ける。


「私も、一応、魔物討伐士なのだが」


 今、ランスロットは軍を統括する立場にあった。

 そのため、


「私が自ら、魔物狩りにでることは出来ない」


 その代わりに、

 この女性魔物討伐士を連れてきたのだ。


「私はユーコ・オーシマ」


 彼女は黒髪で小柄だが、

 まるで下着のような、セクシーな衣装で、

 腰のベルトに剣を吊り下げている。 

 俺はユーコを見た瞬間、


「なんとなく、似ているな」


 と、昔の上官の大鹿遊歩軍曹を思い出した。

 その俺に、ユーコは首を傾げて、短く問う。


「え、なに?」

「いや、別に」


 俺も短い言葉で誤魔化したが、

 その後、


「私一人の力ではヤマコンダは倒せない」


 と、ユーコは言い、だから、


「伝説の魔物討伐士を探しに行きましょう」

「その伝説の魔物討伐士とは何者なんだ?」


 ここで、ランスロットが口を挟んだ。


「私の古い友人で、共に戦った同志だ」


 その話によると、昔、今の将軍が恋人と二人で、

 この世界に迷い込んで来た時、

 二人を助手にして、面倒を見ていたのが、

 その伝説の魔物討伐士なのだという。

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