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episode16 日の出の開戦

 その日の未明、町の広場に、将軍は手勢を集め、

 こう宣言したいう。


「時が来た!」


 そして昼下がりに、国王の側近ヘルメスが、

 俺たちの野営地に駆け込んで来た。


「将軍が挙兵しました!」


 ヘルメスの話によると、

 将軍は1000人の兵を集め、国王の城を、

 攻擊したらしい。


「近衛兵400名は懸命に城を守り」


 多勢に無勢ではあったが果敢に戦った。

 だが、正午になると、


「農村部から将軍を支持する、農民兵が続々と」


 押し寄せて来たらしい。


「そして敵の数は3000人を超え」


 国王派は劣勢に陥り、


「現在は城に籠城して防戦一方です」


 その話を聞いていた伊波中尉はヘルメスに問う。


「それで我々は、どこを攻擊すればいいのですか」

「貴殿は城の西側の敵軍に攻撃を仕掛けて下さい」


 そこに将軍の本陣があるらしい。

 俺たちパワードスーツ小隊12名は、素早く、

 パワードスーツを着装して、


「武器弾薬を点検しろ、出発するぞ」

 

 との伊波中尉の号令で、

 野営地を出発し、町の西側へと向かう。

 その後、目的地に到着すると、

 伊波中尉が俺に向かって言った。


「敵も我々を警戒しているようだな」


 俺は望遠ゴーグルで敵陣を観察する。


「我々に備えて長弓隊を配置しているようですね」

「だが軍曹、あの程度の弓では、我々の小隊には」


 無力だろう。

 俺たち12名のパワードスーツ小隊は真正面から、

 敵の長弓隊に突進した。そして、


 ババババッ、ババババッ、バババババババーン。 


 一斉に機関銃を掃射する。


「うあっ」

「あがっ」


 敵の弓兵は銃弾の雨を浴びて、


 バタッ、バタバタ、バタッ。


 と、倒れる。

 この一回の戦闘で将軍の本陣は総崩れとなり、

 アッサリと敵の全軍は壊走した。

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