ルール説明
教団の子供部屋にて
「なるほどね。スキルはひとり一個。被りはなし。年一でバランス調整。なんかゲームみたいだなぁ」
「ゲームって何?」
「向こうの世界にはそういうのがあんの。面白いんだよ」
「へぇ。ところで、君のスキル何なの?」
「ないしょ。なんかやばいっぽいし」
「ま、わかんないなら隠しといたほうがいいよ」
「あんたは?」
「私は《刻限の懐胎》。かっこいいっしょ」
「うわすごい。全然名前だけじゃ効果がわかんない」
「でしょ? 実は私もよくわかんないんだ」
「言ってよかったの?」
「いいよ。だって友達じゃん」
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……《刻限の懐胎》のバランス調整の内容を開示します。
《刻限の懐胎》の概要。
?範囲内の?対象に?秒間、共有された前世の記憶を強制的に見せることができるスキル。一日に一回まで。
……変更点
・範囲の拡大:1メートル以内→2メートル以内
・発動条件の緩和:1秒間→1,5秒間
・対象の拡大:もっとも仲がよい三名までの人物→五名に増加
・回数制限は変更なし
「このスキル、何に使えんだろう」
「なんかいった?」
「あんたのスキルって、何に使えんの?」
「ん~。君に使ってあげよっか?」
「やってやって」
「どう?」
「……なんか気持ち悪くなった」
「みんなそういう!」
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