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ライラック  作者: 遠藤 敦子
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 お弁当を食べ終わり、僕たちはドリンクとおやつを片手に談笑した。談笑しているうちに時間も過ぎ、気づけば空も暗くなっている。今日こそは告白するんだ。そう決めた僕は、彼女の手を引いて夜桜の綺麗な場所に連れて行った。

「ここめっちゃ綺麗じゃない?」

と言うと、彼女は夜桜をじっと見つめている。

「一緒に桜見たかったのもあるけど、今日は言いたいことがあって連れてきたんだ。里美ちゃんが好きです。僕と付き合ってください」

ついに告白した。やっと言った、という気持ちだ。返事を聞くのが少し怖かった。しかし、

「私で良ければよろしくお願いします」

と言ってもらえたのだ。こうして僕たちは恋人同士になった。呼び方もくん付けやちゃん付けから、呼び捨てに変わっていく。呼び捨てになったことで、距離が縮まった気がした。

 それからは周辺を散歩する。次のデートは里美が気になっているという犬カフェに行くことに決まった。おそらく平日になると思うが、お互い来月のシフトが出てから日程調整することとなる。解散後のLINEでは、お互いにたくさん写真を送りあった。もちろん一緒に撮った写真も。僕と里美は付き合いだしてから一層仲良くなった気がする。



 数日後、僕の来月のシフトがわかった。その頃里美からも来月のシフトが出たと連絡が来る。犬カフェに行く日だが、来月の第一水曜日に決まった。それまで1週間と少しだけれど、職場でも里美と会えるかもしれないと思うと楽しみだ。

 また別件で、小学校から高校まで一緒だった友人の平田直也(ひらたなおや)と仕事終わりに飲みに行く約束をしている。直也は美容師で、僕と同じシフト制だ。休みの日にわざわざ来てもらうのは申し訳なかったので、お互いの仕事終わりに飲みに行くことにした。直也の恋愛話を聞くついでに、僕も彼女ができたと報告するつもりでいる。


 4連勤を終え、直也と飲みに行く日がやってきた。僕は早番なので18時半に退勤し、バスで居酒屋のある最寄り駅に向かう。直也は18時に退勤し、歩いて向かっていると連絡が来た。駅に着き、僕は直也と合流してお店に向かう。予約は直也がしてくれているとのこと。

「いらっしゃいませ。予約されてますか?」

お店で大学生くらいの若い女性店員が出迎えてくれる。

「19時から予約してる平田なんですけど、少し早く着いてしまいました。早いですけど大丈夫ですか?」

直也が言うと、女性店員は「はい大丈夫ですよ。お席ご案内しますね」と僕たちを席まで案内してくれた。

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