帰りたい気持ち
ポケットの中にしまっていた秘石を握り締める……この秘石の出処に付いて聞かないといけない……それはじいちゃん達を疑っているとかではない、この秘石の出処次第では、エルフと戦わないといけない。
話によれば、明日は学園の案内があるから外に出れないが……そんなの無視してしまえば……
「でも……もう一つあったわ、あなたの味方をする理由が」
「味方をする理由?」
「感謝する事ね。凄腕の何でも屋のおじい様とおばあ様に……きっと必死だったでしょうね、秘石を手に入れるにも、この学園にあなたを入れる算段を付ける為にも、とても苦労をされたのでしょうね」
「うっ……」
それはまるで、全てを見透かされたかのような発言であった。
エルフの秘石の出処を教えて貰う為に、今すぐにでも帰ろうとしているの事を……
「さぁ、今日の冒険はここまで。お互い帰る場所に戻りましょう」
「でも…………っ」
「でも?」
「でも……」その言葉の後に言いたかったのは、じいちゃん達が心配だから帰りたいという事……でも、先に言われてしまっては言えない……じいちゃん達が、苦労してこの学園に入れるようにしてくれたのに、それを全て台無しにする訳にはいかない。




