表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/86

物言い

「こっちの子の見事だったのは、打突を避けられないとすぐ様に判断して、受け身を取る体制を取りつつ、そこから、蹴りを入れて木剣を弾き飛ばした……口で言うのは簡単だが、下手に手や腕、木剣を蹴っても手離さない。それなのに彼は弾き飛ばしてみせた……皆さん、彼がどうやって蹴り飛ばしたか分かりましたか?」



学園長は周囲を見渡すように、みんなに目配せをして、皆目見当が付かないとしている表情に頷いて、



「この子がやったのは、彼の打突と同じ位の経験を積んだ技。剣を握る腕と腕に足を入れて、そこから爪先を立てて、手と手の間の握り手の所を蹴り飛ばす……そうすると指を弾く形になって、木剣を蹴り飛ばす事が出来たのです……どちらも素晴らしい技術ですね」



今度は、自分がやった事をしっかりと見抜いて褒めてくれる。



自分達の事を褒めてくれた学園長は、もう一度、自分達の方に向き直し、



「考えてみましょう。一人は立っている状態ですが、木剣を蹴り飛ばされています。片や、床に倒れていますが、木剣をしっかりと握っています……そして、双方の腕前は互角と来ています……これで決着が付いたと思いますか?」



「いえ、決着は付いていません」



「まだ戦えます」



「そうです、あなた達はまだまだ戦えます」



誰にでも分かるように、この戦いの決着が付いていない事を示す。



「では、双方とも準備は良いですね?」



「はい」



「やります」



「それでは、試合を再開します!!」



学園長の声を合図にして、二人は再び動き出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ