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心構え

すると、隣のボロボロの学生寮掛からも『ドタドタ』『ガタガタ』と、慌てている音が聞こえ始めたと思った次の瞬間には、ドアが開いて学生達が飛び出して整列していく。



女性によって次々と学生寮のドアが叩かれて、次々と学生達が外に飛び出して来る、その(さま)は、壁裏に隠れていたネズミが、驚いて飛び出して来ているようであった。



学生寮から飛び出した者達は横一列に並び、番号を叫び終えると、



「ひよっこ共!!ウジウジとしている暇は無いぞ!!お前達の役目は、一日でも早く使える兵士になる事だ!!」



女性から(げき)が飛ばされる。



「負け犬のようにウジウジと、学生寮でメソメソと泣きべそをかいていた、お前達なら心配は無いと思うが!!与えられた役目を、しっかりとこなせ!!お前達は騎士が活躍する為の捨て石だ!!」



「「「「はい!!」」」」



「えっ…!?」



罵声とも受け止める事を言われているのに、周りの者達は反論する事無く受け入れてしまう。



少年には、女性が言っている事を承服出来ずに、疑問の声を漏らしてしまうと、女性がこちらに視線を流し、



「中には、平民から騎士になったという話を真に受けて、自分もと思う者もいるが、現実はそんなに甘くない!!」



「「「はい!!」」」」



全体に聞こえるようにして、釘を刺す。



「まぁ、夢を見るなとは言わない……が!!夢を見て、全体に迷惑を掛ける様なマネをしたら、その場でこの学園から叩き出す!!」



「「「はい!!」」」」



「は…はい!!」



言っている事に逆らう、つもりは無いから反論はしないが、あまりにも過激な言葉に呆気に取られて、声を張り出す事が出来無い。



この中で一人だけ、異邦人(いほうじん)になってしまったかのように狼狽えていると、



「口だけではいくらでも「はい!!」と言える、お前達が本当に、兵士としての役目を覚悟しているか見てやる!!付いて来い!!遅れた奴はキツイ仕置きがあると思え!!」



「「「はい!!」」」



女性が踵を返して、綺麗な建物の方に走り出すと、全員がまたもや我先にと走り出す。

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