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疑問の箱の中身

マントを羽織った者が、魔法を使った時点で二択のはずなのだ。



エルフなのか、エルフの秘石を持っているのかの二択。



老人は、どうしてもその二択のどちらかなのかを知りたくて、こうして相手の腹を探るようなマネをしている。



マントを羽織った者は、こちらの意図を感じて少し沈黙をするが、



「正解です……エルフの秘石を持っています」



そういうと、マントを羽織った者はエルフの秘石を見せてくれる。



水晶の様にキラキラと輝くエルフの秘石。



「そうか…いや、すまなかったね。エルフが人間を助けるなんて、余程の事が無い限りはありえないから……助けて貰ったのに、とんだ失礼をしてしまった」



それを見せられた老人は、自分の頭をポリポリと掻いて非礼を詫びる。



「いえ、気になさらないで下さい。おじいちゃん達からも、これを使っているのを知られないようにって言われているので」



「あぁ、だからマントを羽織っている……君のおじい様方はさとい方だ。それはとても貴重で盗もうとするやからもいれば、魔法使いや魔女等と影口をいう者がいるからね」



疑問のふたを開けてみればこんなもんだ。



エルフの秘石が貴重な物だから、このマントを羽織っている者が、秘石を持っているという考えが後回しになってしまった。



「そろそろ、助けを呼んで来ますね」



「すまないね」



老人は、馬車の底に尻もちを付いて、マントを羽織った者が助けを呼んで来てくれるのをしたが、



「そうだ、君にこれを渡そう」



「これを……?これは金貨…ですか?」



老人から手渡されたのは、金貨は金貨なのだが、自分が知っている金貨とは違うデザインであった。



お礼として金貨を貰えるのなら話は分かるけれど、この金貨もどきが何なのかと裏表と、ひっくり返しながら観察していると、



「それは、我が一族の紋章が刻まれた金貨だよ。この国の領土なら、金貨よりも価値がある」



老人から貰った、金貨もどきの価値を教えて貰える。

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