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2 帰ろうと思ったら転移が使えなかった件

見慣れない平原。


そこに少年は一人いた。


「見た目はだいたい8歳くらいかな?」


視界の高さと足の大きさで大体の年齢がわかる。


っと、


こうしてぼ〜っとしていても仕方がない。


さっさとこの場所から、


移動しなくては。


昼の食事を取ったのが、


1時間ほど前だったということは、


日暮れまで短く見積もって5時間ほどだろう。


この障害物が全くない平原から、


街までだとどれほどかかるかわかったものではない。


兎に角急がなくては。



「とりあえずあの山まで。転移。…。」


転移の術式を展開…できない。


「…あれ?久々だから、どこか間違っていたかな?」


頭の中で術式を解体し、再構成し直す。


「転移」


術式を発動させようと丁寧に魔力を流し込むが、


発動しない。


「…これはまさか…。」


自分の体を解析していく。


すると、あることに気がついた。


「うわ〜、魔力全然ないんだけど…。」


普段の十分の一程度まで減っていた。


マジックボックスから、ポーションを出し、


一気飲みする。


そして再び解析するも変化はない。


「おいおい…これは…。」


魔力の絶対量が減っていた。


これでは超級最上位に位置付けされる転移魔法は使うことができない。


しかし、これってどういうメカニズムだろうか?


と一瞬思考に耽りそうになるが、すぐに断ち切る。


そんなことをしていたら、暗くなってしまうだろう。



まったく知らない場所で、


魔物、野盗の情報もない場所で野宿は遠慮したい。


どこかの街にたどり着く手段は?


「…歩くか。」


本日は晴天なり。





きっかり5時間歩き、夕焼けが今いる丘を照らし始めた頃、


割と近くに街が見え始めた。


「っし!」


軽くガッツポーズをとり、


早く行って、宿探しをしようと心持ち軽い足取りで門へと向かう。



すると、


門とアストとの中間地点あたりでなにやら魔物と四人の人間が、


戦闘していた。


どうやら人間の方が劣勢に見えるが、


相手の油断を誘うための罠かもしれないので、


なるべく迷惑を掛けないように通り過ぎよう。


あ、一応挨拶はしておいたほうがいいか?


近くにいた魔術師のお姉さんに声をかける。


「お疲れさまです。」


「えっと、は、はい、こちらこそお疲れさまです。」


スタスタ、スタスタ。



「って、子供っ!?」


僧侶が戦士に強化魔術を使いながら聞く。


「どうしました、アンリ?」


「こんなところに子供がっ!?」


弓使いのお姉さんが援護をしつつ、言う。


「おおかた外で遊んでいたか、


駆け出しの冒険者といったところでしょ!」


戦士さんがオーガの攻撃を受け流しながら、叫ぶ。


「坊主を逃してやれっ!」


その意見に他3人も同意らしく、


俺に頼み事をするとともに送り出してくれる。


「ごめんね、僕、急いでギルドに向かって応援を呼んできて、あとでお礼はするから。」


なにやら焦った様子だ。


俺は声を張り上げる。


「戦士さん、


もしかして猫の手も借りたい状況ってやつですか?


実は油断を誘っているとかじゃなくて。」


「ちっ、油断?そんなわけねぇだろっ!」


「それじゃあ、俺が倒しちゃった方がいい?」


「あ?できるならさっさとやってくれっ!」


「それじゃあ、えいっ【風刃】」


すると、戦士さんを避け、


かまいたちがオーガに直撃し、首が切り落とされた。



呆然とする四人。



俺は仕事は終わったと、その場をあとにしようとしたんだが、


呼び止められ。


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