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1 小さくなったので追い出された

ポンッ!!


不意に爆発が起こった。

どうやら実験に失敗したらしい。

室内をピンク色の煙が満たしている。


「げほげほっ!や、やばっ!」


すかさず窓を開け、

顔を外に出し、息を整える。


「はあ、はあ…久々にやっちゃた。」


するともくもくと煙が空に昇っていく。

程なくして、視界が明瞭になった。

どこか間の抜けた爆発音からもわかるように、

やはりというかなんというか室内に被害はなかった。


実験器具に一切の傷はない。

飾り気のない机と椅子も特に問題なし。

この部屋の変化といえば、ビーカーの中にあったであろう薬品が気化したことくらいだ。


体がどこか軽い気がする。おそらく毒なんかもない体調も万全に近い。


なんか妙に軽い気がするけど。まあいい。


「とりあえず始末書は必要なさそうかな?」


さて、そろそろ空気も入れ替わったことだろう。

窓を閉め、

実験器具をマジックボックスに放り込んで部屋の外に出る。



「ちょっとなんでこんなところに子供がいるのよ!」


「は?アイリス?」


声がする方を振り向くと、

どこかツリ目で活発な印象を受ける金髪の美少女がいた。

彼女は友人の妹で、

この研究所は王族でさえ公務以外での立ち入り禁止なのだが、

時折遊びに来てはミサに怒られて追い出されてを繰り返す少し残念な子だ。

やれやれどうやらまた遊びに来たようだ。

ここにいては、また怒られてしまうだろう。

仕方がないので匿ってあげようと手を掴んで部屋に引き込もうとすると、

こちらの手が掴まれた。


え?


「どうして私の名前を!

もしかして私が忍び込んだときに!

…これは証拠隠滅が必要ね。」


すると、なにやら速攻で自己解決した彼女に引っ張られて連れていかれた。


「ちょ!待て!

引っ張るなって!」


「早くこの子をどうにかしないとミサさんに怒られる。」


どうやら彼女に俺の声は聞こえていないようだ。


連れて行かれたのは…転送ゲート…って転送ゲート!!


「アイリスちょっと待て!」


慌てて言葉を発するも、


下に描かれた魔法陣が回り始めた。


適当に装置をいじくり回し、起動させてしまった。


「や、やばっ!」


逃げようとするも、やたら大きな白衣に躓き、転んでしまう。



このとき、気がついた。


どうやら俺の体は縮んでしまったようだ。


起き上がると、そこは見知らぬ平原だった。

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