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元人形少女は神様と行く!  作者: 餠丸
1章~テュワシー~
6/60

1st.平原

評価・ブックマーク・いいねをどうぞよろしくお願い致します。


 天候の状態は好調――足元にて鬱蒼うっそうとした草花たちが風に揺れている。

 空は青く、大きな雲が流れていっている――広大な平原、見渡す限りの緑。ニコニコとして、目を輝かせるスティーとは違い、シエラは「ここどこ……?」と辺りをきょろきょろ見渡した。


「まるで場所が分からない……」


 大穴から下界に降りて、着く場所というのは決まっていない。

 天界にて天使たちが言うには、森の中である事もあるし、街の中に出れれば運の良い方だと。

 これは運がいい方なのか? 平原に出るのは運がいい方なのか? と今は居ない天使たちに脳内にて問いかける。

 ――しかし、降臨してすぐ猛獣に襲われるという事もあり得るかもしれないから、これは運がいい方なのだろうとシエラは片づけた。猛獣が出たとしても自分への脅威にはなり得ないのだが……今起こるであろう脅威は「飢え死にの危機」。

 北、東、南、西――方角さえ分かっても、どれだけ歩けば近くにあるであろう国に辿り着くのか分からない。

 一頻り考えた後、シエラは揺れる草花の上に仰向けになって寝転がった。


(思い出の中でも……こんな景色、あったなあ……)


 横を見ればスティーが笑みを浮かべて、興奮して笑い声を上げて踊っていた。

 陽の角度から見るに、今の下界の時間帯は午前――気温もそこまで高くない。


(午前……十時頃かな)


 一定の時間、陽の動きを見てシエラはそう時間を分析した。そして、方角も理解し、上体を起こして周りを見る。


(一定の距離を歩いて、一旦野宿できる所を探そうか)


 ここで慌てても仕方がない。慌てれば慌てるほど余計に体力を消耗し不利になる。

 スティーがニゲラとバースの所に言っている間、シエラは何もしていなかった訳じゃない――神殿内でファリエルの仕事を手伝いながら、神殿内にいる元冒険者や元旅人、船乗り等々様々な人間に話し掛け、下界を渡り歩く為の知識を集めていた。

 何せ自分が住屋に引き籠っている間に成長した世界だ――それまでにあった世界とは違う。

(この景色から見て、この世界が平和なのは間違いない)

 前回だと、こういった平原など希少も希少で、全て焼き尽くされていたものだ。


「シエラ様っ! 向こうの方に森を見つけましたーっ!」

「おお、流石だよスティー」


 興奮した様子で森を見つけたと声を張るスティーにシエラは彼女を褒め、立ち上がってその背中に付いて行く。


「暫くは森などで野宿して過ごそうか。いつか馬車等が通るかもしれないし、見かけたら彼等に近くの国まで乗せて貰おう」

「はいっ!」


 数分程歩いた先、スティーの言う通り森が見えた。

 ――指で輪を作って、魔力にて望遠してみれば動物も居るのが見え、食糧にも困らない野宿には最適の場所だと理解した。


「えぇっ!? それどうやってるんですか!?」

「スティーは魔法を使った事がないかな?」

「な、ないです……」

「魔法を一度でも使うと、身体を巡る魔力を感じられて、ある程度の修練を積めば魔力の流れを自分で操作することが出来る。魔力は便利だよ」


 道具が無くとも、道具があるのと同等の生活をすることが出来る。

 それに加えてシエラのように何でも創造出来ることが加われば最早不自由などない。


「こうやってしてみれば望遠鏡代わりになる。バースからは教えて貰わなかったのかい?」

「バース様からは体の動かし方と、柔軟体操とか舞とかしか教わっていません」

「なるほどね……バースらしいね。まあ、そのうち学習できるよ」

「頑張ります!」


 両手で拳を作り、ぐっと気合を入れる仕草をするスティーにシエラは笑みを浮かべる。


(可愛いなあ……)


 ――この下界には、科学文明というものがほとんど存在しない。

 その理由は、この世界の人間が導き出した答えとして「魔力を用いた方が道具以上の成果を挙げられる」という答えに辿り着いたからであり、魔力の万能さに魅了されたというのも理由の一つであろう。


「――だから、魔力を操れるようになればより便利な暮らしを得られる」

「へえ……」

「私たち神が持ってる力の一つに神気じんきとか、例外的な力もあるけど……それはこれから下界を旅する中で感じて行けばいいかな」

「そうなんですか?」

「神気の他に、闘気とうきという力もある――神気は一種類しかないけど、闘気にはかなり種類があるよ」

「私も……使えますか?」

「闘気を扱えるようになるには、かなり時間を有するんだよね。実を言うとスティーは神気の方を持ってるから、そのうち使う方法を教えようか」

「わかりました!」


 スティーの良い返事に、シエラは頷きを返す。


「そう言えば……シエラ様、その服装……」

「お、気付いたかい?」


 天界に居た頃のような長い裙子くんす綺羅きらを掛け合わせた様な白を基準とした豪華な服装とは違い、今回シエラが身に付けているのは動きやすい服装だ。清楚で且つ明るい色合いの履き物と、少しばかり寸法を長めに取った上着。

 天界に居た頃と同じ服を着ているスティーとは違い、シエラの服装は旅をするのに適した服装をしていた。

 スティーの来ているものも、動きにくい訳では無いが――草木に富んだ森等に入れば裙子に枝などが引っ掛かり、森の中だと動きにくそうである。


「まあ、大丈夫でしょう。食料などは私が調達するよ」

「すみませんシエラ様……お手を煩わせてしまいます……」

「全然構わないさ。逆に言ってしまえば、役に立てて嬉しいよ」


 だからそんなに強く受け止めないでおくれ、と言うシエラにスティーは表情を喜色に変えた。


「――この森は、どうやら人が管理しているものみたいだ」


 森に入った時、シエラがそうスティーに言った。


「どうしてわかるんですか?」


 シエラの言葉にスティーが純粋に問う。

 すると、シエラは木と木の間にはある程度の間隔があり、尚且つ切り株がある場所を指差して言った。


「森の環境を程よく維持するために、間伐という作業をする。間伐をする事によって地面に陽の光が当たって背の低い植物が良く育ってくれるのさ。果物とか、野菜とか……辺りに生えているだろう? 人間の食べ物にもなるけど、動物たちの食糧にもなる――その動物たちも人間にとっては食糧の一つなのさ。食物連鎖さ」

「なるほどっ! 食物連鎖についてはニゲラ様の所で習いました!」


 森の中に入っていきながら、二人は野宿の出来そうな場所を探して回った。

 遠くから見ても大きな森だった――シエラが望遠して見ていた限りでは洞窟らしき場所もあったし、シエラとしてはその洞窟に泊まるのが理想――動物たちの棲み処となっているのであれば諦めるしかなく天幕を創造して野宿である。


「管理者が居たら国までの道のりを教えて貰うか、連れて行ってもらおう」


 シエラの言葉に、スティーはまた良い返事をした。

 魔力を辺りに広げ、探知をするも人らしきものは見つからない――小動物たちは見つかるものの肉食獣などの大型動物はいないようで、ひとまずは安心だとシエラは言う。


「空気が美味しいね」

「……? 空気に味がするのですか?」

「違うよ。汚染のされていない新鮮な空気ってことさ」

「なるほどー」

「澄んでいるから夜は満天の星空が見えるよ」

「楽しみです」


 会話をしながら、奥深くへと入っていく

 風が心地よく、近くには昼寝をする動物たちも居た。


「ここには居ないけど、この世界には龍もいる。光龍、黒龍、赤龍、青龍、緑龍とか……危険な生物がザラに居る事をちゃんと覚えておくんだよ? スティー」


 シエラの言葉に、スティーは笑顔で「はい」と答えた。

 その顔は笑顔だったが、目は真剣だった。


 ――洞窟は無人、動物たちの棲み処となっていなかったのも運が良い。

 これも何かの縁、もしかするとファリエルによる何かしらの援助か? とシエラは思ったが、今は楽しむことにした。

 洞窟だと思っていたものは洞穴ほらあなと呼ぶにふさわしい小さいもの。シエラの住屋での彼女の自室の広さとほぼ同等の広さで、二人で一日二日を過ごすのには丁度いい大きさだ。

 洞穴の周りに落ちていた乾いた枝を持って来て、シエラが魔法で火を付け焚火にする。


「この火で食事を作ったりしようか。今日から国に入るまでは自給自足――可愛い動物たちを目の前で殺す場面を何度も見せるかもしれない。嫌いにならないでおくれ?」

「分かってますよシエラ様。食物連鎖、ですよね?」

「……うん」


 陽が真上に昇った頃、二人は今日の食糧を確保することにした。

 探索してみると、この森には川は無いものの湧き水が湧いている――探索中見つけた泉にて魚を捕まえ、つるで作った籠に入れていく。


「大漁ですね」

「十匹も確保すれば今日を過ごせるはずだ」


 次は果物を確保しよう、とシエラが言って二人にて洞穴へと帰る。一旦魚を洞穴に置いていくことにした。


 ――果物を確保して、洞穴に帰った時、動物たちに魚を食べられてしまっていた。


「くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお!!」

「シエラ様っ!?」


 今まで冷静な装いを崩さずにいたシエラが、叫ぶ。

 倒れた籠、空になったその籠にシエラはぎりぎりと歯軋りする。両手で頭を抱え、「この野郎」「馬鹿野郎」「畜生どもー」などと繰り返し、地面を拳で叩き悔しがり今度は涙を流し始めた。

 魚を確保するときに横で目を輝かせていたスティーの姿。「凄いです」と体で賞賛を表すスティーの姿が脳裏に過る。

 いい所を沢山見せられたはずだというのに、泥棒獣のせいで台無しだ――とシエラは洞穴の入り口から聞こえた動物の鳴き声に振り返った。


『キュイッ?』


 その口には、魚が咥えられていた。


「お前かァーーーーーー!!」


 耳の大きな中型の動物である。

 体躯は狐と同様で、尻尾は二股に分かれた見る者によっては愛玩動物として飼育したくなるほど可愛らしい姿をした動物だ。その名を「パーサル」という。

 ダダダダッッ!! と大きく足音を奏でながら、シエラがパーサルを追いかける。


『!?』


 驚いて飛び上がったパーサルは鬼のような形相で追いかけてくるシエラより必死に逃げ惑っていた。

 やべえコイツやべえ――パーサルの顔はそんな言葉を言っているかのような顔だった。

 この世は弱肉強食――弱い者は搾取され、食われ、強い者が生き残る。


「お前を食ってやるぅぅぅぅぅううう……!! 私たちの血と成れ肉と成れぇぇぇぇぇえ!!」

『キュイーーッッ!?』


 シエラの走力とパーサルの逃げ足はほぼ互角の差――体力の尽きた方が負けとなる。


「神殿で色々復習してスティーにいいとこ見せられると思ったのにお前ぇぇぇぇぇぇえええ!! この馬鹿畜生っ」


 魚だけでも返せ!! 良い子だから!! とシエラは森の中を駆け巡る。


 『シエラ様、凄く凄いですっ! 私、今語彙力が低下するくらいシエラ様のこと凄いって思ってますっ!』

 『えっへん』

 『私、一生シエラ様に付いて行きます……』

 『むっふふん』

 『素敵っ抱いてっ』

 『良い声で鳴かせてやるぜっ――来な』


 あんな事やこんな事、一つの偉業から成される恋愛関係――それを夢見ていたというのに初日で動物に崩された。

 神である自分が。

 現場にあった足跡からこの動物が犯人である事は確か――足跡の数は数匹分だった故パーサルの仲間が奪って言ったのだろうことはシエラには分かっていた。


「そろそろ疲れてきた……ヤバい……体力づくりもしておくべきだった……絶対今天界ではファリエルも笑い転げてるんだろうなァ……腹立ってきた」


 思い起こされるのはファリエルのニヤニヤとした顔だ――腹が立つ程に生意気な顔で「良いとこ見せようとして転けるなんて貴女らしい……プークスクス」等と心の中で言ってくる。


「大人しく捕まえられろーーッッ!!」


 結論――――シエラは諦めざるを得られなかった。

 洞穴に帰ってきたシエラに、スティーが「おかえりなさい」と声を掛ける。

 あのパーサルは番だった。いきなり止まり、魚を口から離して威嚇する彼の動物の背後には子供らしき小さなパーサルと妊娠中のパーサル。そして確保していた魚十匹――数匹かと思えば一匹で何度も魚を取りに行ったり来たりを繰り返していたという事になる。

 シエラは――鬼になれなかった。

 この世は弱肉強食、のはずだったのだが――シエラは弱者からは搾取出来ない。

 洞穴に戻ったシエラの手には魚一匹――「これだけで許してやるよっ! チィッ!!」と捨て台詞を吐いて、追いかけていたパーサルが口から離した魚を拾って戻ってきた。

 そして、洞穴の入り口にて申し訳なさそうにしてひょこりと顔を覗かせる。

 持っていた魚をぽとりと落とす。


「スティー……その魚は?」

「シエラ様があの子を追いかけている間に、私が獲って来ました。木の枝に小さな果実を刺して、水の中に浸けたら魚が水面に近付いてくるので、ぱぱっと掴むんです!」

「そ、そう……」


 スティーの成果は魚八匹。


「私はシエラ様のように神気で魚を怯ませることが出来ないので……えへへ」


 シエラはスティーの笑顔と自分の持っている魚を交互に見て、やや落ち込んだ様子を見せていた。


 キンセンカの果実は、辛いが火で焼くと甘くなる。

 スティーはヒリヒリと痛む舌を空気に触れさせて冷やしつつ、身に染みて良く感じた。


「だから待った方が良いと言ったのに……」


 そう言って苦笑するシエラに、スティーは「見た目が甘そうだったので……」と言って甘くなったキンセンカの実に齧りつき、咀嚼する。黒い斑点のある赤い果実――それがキンセンカである。

「塩があれば、魚をもっと美味しく食べることが出来るんだけどね。今日の所は仕方ない」

 昼食、夕食と同じ献立――明日は何しようかと二人して考える。

 この光景は、本の挿絵で見た光景だとスティーは心臓の鼓動を早くして興奮した様子でシエラに言った。

 焚火のぱちぱちという音が洞穴に響く、その熱を肌に感じる。キンセンカの果実と、小指の先程度の大きさをした小さな果実ログビーをぽりぽりという音を奏でながら食べる。

 ログビーは甘酸っぱい――紫色で、ちょっとかための実だ。種も食べられる。


「ログビーは砂糖水と一緒に漬け込んで、暫くするとお酒になる――パルバトに無かったかい? 紫色して泡立った飲み物が」

「ありました」

「ログビーはお酒にするとしゅわしゅわとして液体中に気体を発生させるんだ。そのうち、スティーも飲めるようになる」

「シエラ様は、飲んだことがありますか?」

「あるよ。一口だけね」

「一口だけ、ですか?」

「神殿の従者たちが言うには、私はお酒を飲んではいけないそうだ」

「それまたどうして……?」

「わからない。神は酒に酔わないのに、心配性だよね」


 洞穴の中で話しているうち、スティーとシエラは外を見る。


「天界と下界では、実は見える星空が違うんだよ。知っているかい?」

「えっ」

「見てみる?」

「はいっ!」


 間食としていた果実を急いで口の中へと放り込み、スティーは急いで外に出た。


 ――空の色は暗転しており、星の輝きが空に散り散りとしてスティーの目に映る。

 それぞれの星座をシエラが言っていき、それぞれの逸話を語っていく。どの世界にも星座の文化はある――とある英雄が巨大な熊を打ち倒す話や、ある姫君を窮屈から救い出すために村人である少年が城に忍び込んで外に連れ出す物語――本で読んで覚えるよりも、シエラの創作が入り交ざった逸話。


「もっと聞かせて貰えますか?」

「ああ、いいよ」


 洞穴の入り口付近、虫のさざめきが辺りから聞こえる中仰向けに寝転がって二人は空を見る。

 先程、シエラが言っていたとおりに、天界とはまた違った星々の光景だ。そこには無かった星座がある、そこには無かった銀河の姿がある。

 心揺さぶる光景に魅了され、眠気が来るまで話し込む。


「――――洞穴に戻ろうか」


 外で寝ると、体が冷えると言って起き上がり、二人して洞穴の中に入る。


「スティー。一つだけいいかな」

「何ですか?」


 私は、死に別れが嫌いだ――シエラは唐突だけどと前置きして、話を続ける。

 旅をする中で、関わってくる人間が全て善人とは限らない。善人が居れば悪人が居るのはほぼ当然のことだ。

 悪人は、人の嫌がる事を進んでするだろう――自分とスティーを別れさせることを平気でするかもしれない。自分はそれを許すことは出来そうにない。


「死は、嫌いだけど……死に別れは嫌いだけど……悪人にも愛する人が居るのだろうけど……私はスティーと別れることはもっと嫌なんだ。だから……だからその……人を殺す事が、この先あるかもしれない」


 食物連鎖とは関係のない、命を殺める行為を自分がすることがあるかもしれないとシエラは言った。

 それに対して、スティーはどう答えるか。


「――――それは、私もですよ」


 自分も人を殺す事があるかも知れないと、人と触れ合う中で覚悟をしなければならない時が来るであろう事を理解しているとスティーは言った。


「だから、最初の国ではひたすら勉強をしましょう? シエラ様、私が貴女を嫌いになることはありませんから」


 話はそれからです、とスティーは言った。


「うん。わかった」


 その言葉が聞けて、改めて安心する事が出来るよ――そう心に仕舞って、その日は目を閉じた。


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