つぶれるほど飲むのか。【20XX/03/09 石垣-那覇】
石垣市街歩くのも飽きて、お土産屋さんで偶然見つけたマッチ買って
(マッチクラブとかマッチコレクションズの名前もあった。
こんなとこまで進出してるとはある意味すごい。)
時間つぶし用に本買って
(一応1冊持ってるのだがやっぱ旅行先で読むなら雰囲気がある文章がいい。
何度も読み返せて重くないやつ)
民宿で荷物を受け取って空港まで歩いた。
何かのガイドブックで「うまい」とあったので空港のソフトクリーム食べた。
確かにうまい。牛乳な感じで甘さ控えめあっさりさっぱり。
あとはもう、昼寝した。荷物抱えてベンチに座って爆睡。
したら、不意にとんとんと肩をたたかれた。
民宿でお隣だった黒砂糖の男の子だった。びっくり。
たぶん向こうもびっくりしたんだろう。
お友達を空港まで見送りに来たそうで、
昨日そのお友達と飲んでたせいで今日起きたのが10時過ぎ、
チェックアウト時間はとうに過ぎていたものの
民宿のご主人は許してくださったそうだ。
今日は黒島へは行けず、竹富島に泊まる予定とか。
おだやかそうな人に見えたけどつぶれるほど飲むのか。若者だ。
空港入るまでは晴れてたのに、飛行機が発つ時にはだいぶ曇ってた。
飛行機の窓からは綿みたいにもこもこした雲が
手が届きそうに近くに見えて、
そしてその雲を突き抜けた。
眼下の雲はじゅうたんというほど敷き詰まってないけど
西陽で陰影が濃くとても立体的に見えて、
うっすら薄紅に色づいてた。
海はわすれな草色というか淡いパステル調の青紫で、
空はすきっと青い。
すげーーかっこいい景色。
そして降り立った那覇は、都会だった。
マックもモスもケンタッキーも何でもある。第一勧銀もある。
私好みな雑貨屋さん・お土産屋さんもいっぱい。
これでちょっと行けば石垣島があって新城島があって黒島があって
西表島もあるのだから那覇ってかなりいいかも。住みたいかも。
映画館にメメントの看板が見えた時は思わず感動してしまった。
問題の民宿は、場所わかんなくて電話したら
「手ぇ振って教えますよ、通りかかったら」とまで言ってくれ、
手を振るどころか手をたたいて合図してくれた。
ふつーのアパートとかビルみたいな、とても宿泊施設とは思われない外観。
1階がお弁当屋さんで2階が民宿。分かるかこんなん。
そして、やや拍子抜けなことに先客ゼロだった。
9畳の部屋にぽつんとわたしひとり。シャワートイレ付。
冷蔵庫クーラーテレビまで完備。完璧。
でも相部屋4~5人仕様で一泊3500円はちと高い。(あー感覚狂ってる。)
予約は今のところないそうだが
「もしかしたら入れるかもしれませんけど、女の子ひとりくらいいいですね?」
と確認された。もちろんいいと答えた。
今日明日の2泊他人と一緒(しかも4、5人)を覚悟してたのだから
それくらいはなんともない。
ちなみに私がいるのが女子専用部屋で、
隣というか同じ階の奥に男子部屋があり、
そこには客がいるらしく洗濯物が干されていた。
内容補足。と、蛇足。
マッチなんちゃらはもう忘れちゃったんですけど
たぶんブランド? メーカー? シリーズ? そんな感じです。
そのころレトロなパッケージのマッチにはまってました。
「メメント」はクリストファー・ノーランの映画です。
このころリアルタイムだったかなー、
たぶん東京とかでは終わってたんじゃないかなぁ。
時期の記憶は曖昧ですがこの映画は超おすすめ。
事故で5分しか記憶がもたなくなった男の時間を
5分刻みで遡っていくサスペンスで、つまり結末からスタートします。
彼が誰かを撃って殺したところから。
彼は誰を殺したのか、どうしてこうなったのか。
最後にもちゃんとひねりがあって、
その時間の進め方の手法が新しくて面白かった。
クリストファー・ノーランの映画は頭こんがらがりますが
ちゃんと落としてくれるとこも含めて好き。
彼の作品で有名どころだと「ダークナイト」とか「インセプション」?
うわー映画見たくなってきた。




