地下鉄はすげーー混んでた。【20XX/08/16 カイロ-オールドカイロ】
英語使えてない。通じないと知りつつ日本語になってる。
だってもー英語が分からない。
向こうもきっと私の英語分かってないだろーけど
キミの英語もサーティーがサルティンになるんだもん。
のんびり朝ごはん食べてたらまたルームナンバー聞きに来られた。
そういうシステムなのか?
食後の紅茶すすってたらボーイさん?がお皿下げにきた。
冗談なのかからかわれてるのかマジなのか
紅茶のカップのソーサーまで下げられそになって引き戻した。
笑われた。このへん全部ジェスチャー。
今日はオールドカイロに行くことにして、地下鉄使うことにした。
ホテルはナイル川のほとりにあって、
地下鉄の駅行くのにナイルに架かる橋を渡る。
ナイル渡って中洲を歩いて反対側のナイルも渡る。
歩いてみて分かったけどココ本当ーに信号がない。車用のも歩行者用のも。
片道二車線道路でも自分で確認してタイミング見て渡る。
車はけっこう飛ばしてるのでかなりドキドキ。
だけど渡ってる人見ると誰も走ってない。
お前が止まれ。くらいの勢いで悠然と、
でも実際には大して徐行させることもなくぴったりなタイミングで渡ってる。
すげー。
地下鉄はすげーー混んでた。女性専用車両もあった。
スリとか痴漢にあっても嫌だし女性専用車両をチョイス。
てか女性専用車両じゃない車両の位置に並ぶ女性があまりにも少なかった。
私の目に分かるような観光客もいなかった。
朝の地下鉄は観光客の乗り物じゃないのか?
並んでると5、6歳の女の子を連れた女の人にHelloて声かけられた。
イスラムのヴェールぽいのかぶったたぶん地元の人。
女の子にはガン見された。
地下鉄の中もすげーー混んでて、おばちゃん胸当たってる!てか
むちゃくちゃ押し付けられてる!てくらい。
さっきの女の子連れの女の人もすぐ近くに乗ってて、
英語で話しかけてくれたんだけども
分かったのは彼女がヘラさんという名前だってことだけ、
私も言えたのは自分の名前だけ。
彼女がyou使うとこでshe使ってるって気付くのにちょっと時間がかかり、
更に彼女の巻き舌発音を聞き取るのに苦戦した。
でも駅に着くたびに、ココで降りるの?とか気遣ってくれたのは
とてもよく分かったので
彼女が目的地について降りて行った時はバカみたいにガキみたいに手を振った。
それしかできないんだもん言葉がないと。
オールドカイロは銃かついだにーちゃん・おっちゃんがいっぱい。
駅前はこじんまりしてよく手入れされた映画のセットの町みたいで
モスクっぽいもの
(でもガイドブックには教会って書いてあったような‥‥うろ覚え)があって
地下道で繋がってたりした。
町の通りにはでかい観光バスががつーんがつーんと止まっていて
欧米系な人々がキャミソールにショートパンツで闊歩してて
なるほど観光客は地下鉄ではなくバスで移動するのだと理解した。
雰囲気はすんごいかっこよかったのだがあんまりちゃんと見る気がなくて、
ていうかガイドブック読み込んでないばかりに意味分からなくて、
教会とか地下道とか適当に流してた私は
地元の人及び警備の人?からするとかなり不審に見えたくさい。
モスクはこっちだとか博物館はこっちだとか
さんざん案内してやったのにロクに見もしないでスルー。
なんだこいつ。みたいな。
私は実は教会だとかよりも、
このへんにフスタートなる廃墟があるってガイドブックで読んでいて、
そこに興味があったりした。
廃墟好き。廃墟の写真集持ってるくらい廃墟好き。
歴史とか分からんけど廃墟の二語に惹かれる。ミーハーでごめん。
中は危なくては入れないらしいが
遠くから眺めるくらいはできないかなーと思ってけっこううろうろしたのだが、
ちょっと通りから外れると銃担いだにーちゃん(警察とかの人なのかなー)に
ココから先は行けませんみたいにジェスチャーされ、
椰子の木みたいのが生えた庭っぽいものが崩れた壁の向こうに見えて
入ろうとしたら銃担いだ(以下略)に止められ、
でかいバスターミナルみたいなとこがあってそのちょっと奥に進もうとしたら
そっちにはバスは来ないぞ!と数人がかりで止められ、
あー違うのオレはフスタートを探してるの入れなくても見てみたいだけなの
とか言える語学力もなく、
かといって人に聞いてじゃあオレが案内してやるとか言われるのも
場所が場所だけにそれはそれで怖く(ビビリだ。)、断念した。
内容補足。
崩れかけた壁の向こうに見えた庭、は今でも印象に残ってます。
いかにも廃墟っぽくてなんだか不思議でそそられる、映画みたいな光景でした。
結局あそこがなんだったのか、私有地だったのか廃墟だったのか
よくわからなかったのは残念です。




