バゲシュ【20XX/08/18 イスタンブール-モスクワ-成田】
モスクワへ向かう機内のお隣さんは
小学校低学年くらいの女の子(ロシア人?)とそのお母さんだった。
こういう言い方するとロリコンぽいけど、「女」のミニチュアって感じで
「女の子」っていう子供っぽさを感じさせない子だった。
行動とか喋り方とかフツーに子供なんだけど、
何処がどうって言えないんだけど、なーんか大人っぽい。
将来美人になるぞ。て感じ。
お母さんと何事か喋り、学校で習ったのか、
童謡ぽい歌を身振り手振りつきで歌ってて(こういうとこ幼稚園児ぽい)、
隣に座る外国人(私。)を時々興味津々な目で眺めていた。
私も興味津々だったので目が合うとにこーと笑ってみた。
更に彼女の歌の身振りを真似してみたら一気にフレンドリーになって、
歌のフリを最初から最後まで教え込まれ、
歌の途中でやめると怒られるようになってしまった。
Are you chinese? とかーなーり聞き取りづらい発音で聞かれ、
japaneseだと答えたら、なにそれ。みたいな顔された。
たぶん彼女も聞き取れなかったんだと思う。
周りの大人やお母さんに言われてOh、って納得してた。
荷物はそれだけか、みたいなことも聞かれたけど
バゲシュ、バゲシュ、と連呼されて意味が分からず、
それが日本語的発音でのバゲッジ(baggage)のことだと気付くのに
しばらくかかった。
お互いに訛ってると話が通じないというのがよく分かった。
でもあの年で簡単な言葉とはいえ英語が出てくるのってすごい。
日本人の子供はハローとサンキューくらいしか言えないと思う。
モスクワでも、予約の取り消しはされてなかった。
日本までのチケットをもらって無事帰国。
帰りの機内では通路側の席で、お隣さんは空席だった。
しかし今回はよく喋った。何処行っても「日本人?」って聞かれた。
トルコと日本の接点てあんまり思いつかないのに。
そして結局、パリで懲りてNOVAで英語力アップを図っているにもかかわらず、
単語連呼で喋ってる自分を再確認。
英語上達の道は険しい。




