表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風の吹くまま、気の向くまま。  作者: sugarpot
【わくわくトルコ篇 20XX/08/14-20XX/08/19】
36/114

最近値切ってばかりいる。【20XX/08/18 イスタンブール④】


飛行機の予約が取り消されててモスクワの空港に足止めされ、

言葉も通じずお金もなく、飢え死ぬ夢を見てしまった。

‥‥笑えねぇ。そーゆう夢みるほど実はびびってんのかと思うと笑えねぇ。

びびってんなら現実的な対策立ててもっと必死になれよ俺ー。現実見ろよ俺ー。



朝食はホテルの屋上にあるレストランのテラスで海を眺めつつ食べた。

カモメやらスズメやらがいろいろいて、

テーブルの上まで下りてきた勇気ある小鳥さんにはパンをおすそわけした。

隣のテーブルの人が食べ終えた食器をそのままに席を立つと、

カラスもどきが慎重にやってきて、食べ残しをつまんでった。


ごはんを食べて荷物まとめてチェックアウト、

ブルーモスクの横を通ったらショール売りのおばちゃんがいた。


昨日も何人かいて、母親から頼まれた「デカい布」が頭にひっかかってたので

値段を聞いたら7YTL、

手ごろだけどいまいちいいと思うのがなくて結局買わずじまいだった。


おばちゃんは昨日の人とは違ったが

黒っぽいヴェールみたいのをかぶった格好は一緒で、

売ってるものも似たようなものだった。

ちらちらーと見ると

臙脂っぽい地に赤みがかった金色で柄が入ってて

ちょっといい感じのショールがあって、値段を聞いたら10YTL。

グランバザールのショールの値段に比べれば

安いし手ごろだし(ていうかあそこ相当ぼったくり)、

だけど昨日は7YTLだったのになーうーんどうしようかなーと思いつつ

とりあえず手を振って断ったら

「いくらなら買うのか?」みたく追っかけてきたので

「7YTLでは?」みたく言ってみたら7YTLで売ってくれた。

‥‥なんだか最近値切ってばかりいる。



職場の人たちへのお土産と家族への土産は空港で買った。

お菓子がいいなーと思ってうろうろして、

正式名称は読めず分からずじまいだったけど

お店の人に「ワタガシ」と言われた白いふわふわっぽいお菓子にした。

ひとつ10YTL。高ぇ。さすが空港。


航空券は取り消しにはなっていなかった。

チェックインカウンターでモスクワまでのチケットを受け取って、

パスポートコントロールに行ったら長蛇の列。すげー混んでた。


私の前にはうつみ宮土里みたいなコリアンのおばちゃんと、

その一族みたいな年齢バラバラな団体さんがいて、

更にその前にいた中国人3人組に

「私たちにはBordeing timeが迫っている。

急いでるから順番を代わって欲しい」てな感じでぺらぺらな英語で交渉して

「いやいやこっちだって時間迫ってるから」て感じに断られていた。

おばちゃんはパスポートコントロールの空港職員さんに対しても、

ひとりずつちんたらパスポート確認しないで団体だからいっぺんに通してくれ

みたいに言って断られてたぽい。

すげーパワフル。そして英語がものすごい堪能。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ