最後にして初のカプチーノ【20XX/08/17 パリ-モスクワ-成田】
ホテルをチェックアウト。
ありがとうって言い足りない気がしたが言葉が分からん。
お会計を済ませて外に出てしばらく進んだところで
後ろからフロントのおねーさんに引き止められた。
おねーさんは50ユーロ札を握っていた。一枚多く渡してたらしい。
追っかけてくれなかったらきっと最後まで気付かなかったと思う。
今度はちゃんと空港までのチケットを券売機で買い、
(操作法・購入法を理解するのにかなりの時間を要した)
メトロで空港へ。
空港のお土産物屋さんでお土産を物色。あんまり品数多くない。
コイン入れてボタン押すと
紙コップに飲み物注いで出してくれる自販機(?)で
カプチーノを飲んだ。
この旅行最後にして初のカプチーノ。初コーヒー飲料。
実は、1回くらいはカフェに入ってやるーと思っていたのだが
言葉の壁にしり込みして結局入れなかった。情けない。
でも1回くらいは飲んでやるーと思って、妥協案として自販機。情けない。
チケットを通す機械が壊れたらしく(あくまで想像)、
出発時間なのになかなか飛行機に乗せてくれなかった。
ここで遅れたらモスクワでの乗り継ぎどうなるんだ。
モスクワに向かう機内で、
トイレ待ちの列(とはいえ私の前にはおばさまひとり)に並んでたら
おばさまに話しかけられた。
「?」の顔をすると、Speak English? ときた。
Little,と答えてみたが通じたのかどうか。
あらそうなのーって感じでにこーと笑顔を返されて終わった。
なんかすごーくもったいないことした気分。
隣に座るよく喋る男の子(中学生~高校生?)の
連れの女の人(彼の友達か姉ちゃんか母ちゃんか判断に迷う)にも
たぶんロシア語っぽいので話しかけられたが分からなかった。
すごーくもったいないことした気分。
モスクワではかーなーり待たされた。もう飛行機が遅れる理由も分からない。
いつ動き出すのかも分からない。
人がいっぱいいるからとりあえずまだ動いてはないよなくらい。
飛行機待ちに備えて持ってった文庫本一冊読了しちゃって
さすがに不安になるほど待った。
いきなり飛行機が動くことになって、
その時にトイレ行ってたりちょっとその辺ふらふらしてたりして
その情報を聞き逃してたら、
今、飛行機を乗り逃がしちゃったら、
私はどうやって日本に帰るんだろうと他人事のように思えた。
その時になればどうにかなるよな気もするし、
途方に暮れるような気もする。
‥‥まあ今回はとりあえず、飛行機を乗り逃がすことなく戻ってこれた。
予定よりだいぶ遅れて。




