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風の吹くまま、気の向くまま。  作者: sugarpot
【パニックドイツ篇 20XX/07/22-20XX/07/28】
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おっちゃんてばどんだけ悪筆【20XX/07/26 ミュンヘン】


電車の乗り換えは簡単。

駅名はでかでかと書いてあるし路線図もでかでかと書いてあるし。


ドキドキしながら地上に出てバス停探して、これかなーと思って不安で

バス停に並んでるおばちゃんに

ツーリストインフォメーションのおっちゃんがくれたメモを見せてみた。

ら、しばらく悩んで

(え、母国語の人でも悩むほど悪筆もとい達筆な字なの?)

あぁ、☆◎□×シュトラーセね、コレよ、とお墨付きをもらった。

ちょーどバスが来たので一緒に乗り込んで運転手さんにも聞く。

つかメモを見せる。おばちゃんの発音でも私には聞き取れなかったので。

運ちゃんはおばちゃんよりもっと悩んで、

おばちゃんに横から言われてよーやくあぁ☆◎□×シュトラーセね、と言った。


もうだめだ、と思ってすかさず真似。スースキントシュトラーセ?

すると、違う、☆◎キント。と、運ちゃん。

スゥース? ☆◎。‥‥スゥース(としか聞こえない)?


しばらく繰り返して思いきし笑われた。

前のほうの座席に座ってたさっきとは違うおばちゃんに、

英語できる?

sweetの☆◎でchildのkind(ドイツ語で子供の意)よ。

と言われた。やっぱスゥースにしか聞こえん。


何番目に止まるバス停なのかも全然分からないので

バスの後ろのほうに移動して路線図を確認。

とりあえずkindはわかったのでそれをたよりにしたのだが

‥‥10番目? 今どこ?

改めて前を見るとテレビモニターみたいのにバス停の名前が出てて、

あーあれ見れば今どのバス停か分かるのか、とひと安心。


運転手さんの近くの席はもう埋まってたので別の二人掛けの席に座って、

老婦人が来たので窓際に詰めた。

で、よくわからないし不安なので

スゥースキントシュトラーセ、と口の中で繰り返してたら

隣の老婦人に、どこ行くの?とドイツ語で聞かれた。

(たぶんそう言ったんだと思う)

スゥースキントシュトラーセ、て言ってみてもやっぱり通じなくて

メモ見せても通じなくて(おっちゃんてばどんだけ悪筆)

路線図指してよーやく通じた。

あぁ、ズゥースキントシュトラーセね。ズゥース? ズゥース。

たいして発音違わないじゃんーと私には思えるのだが違うらし。


彼女は最後に降りる時、英語しゃべれる?って言って英語で、

降りたいバス停についたらこのボタンを押すのだと教えてくれた。

Thank you、Danke shon(oにはウムラート)、

バーイ、まで言ってふと思いついて

Aufwederzen(だったと思う。ドイツ語のさよなら)て言ったら

通じたらしく、おぉ。って顔された。やった。


しかしボタンを押すまでもなく、

運ちゃんは降りるべきところで声をかけてくれて、

もうひとつ向こうの通りを指して

それがズゥースキントシュトラーセ(バス停じゃなくてストリート)だと

教えてくれた。

もードイツの人本っ当ーに親切。すごい。


私の行きたいホテルはその隣の通りで、コレはびっくりすぐに分かった。

ホテルの案内看板もばっちり出てた。



‥‥‥それにしてもすげーー遠かった。

街中からどんどん外れて畑とか林とか見えてきて

トトロのネコバスが来るバス停を思わせるような

並木というより森?みたいな通りを走りだした時には

なんかの間違いなんじゃないかと思った。

バス代が足りてたのかどうか未だに自信ない。

後払い制じゃなくて先払い制だった。たぶん。

ていうかバスの料金体系は結局最後までよくわかんなかった。

誰もチケットチェックしないし。



しかしこれだけミュンヘン駅から離れた場所なのに

ホテルはビジネスマンが使いそうな感じのぱりっとしたとこだった。

ジーンズTシャツリュックサックで乗り込むのがちょっと場違いなくらい。

そして入ってびっくりすげー広い。ちょっとしたワンルームマンション。

お風呂といっていいバスタブつきのバスルームがあって

ソファがあってテレビがあって簡易キッチンがある。

すげー。すげー。なによりもキッチンに感動。

電子レンジ冷蔵庫電磁調理器流し台、鍋食器コーヒーメーカー全部揃ってる。

自炊できる勢い。すげー。


もっともキッチンを使う予定もなく、

荷物だけ置いて再びミュンヘン駅にカムバック。

さっき見つけた白ソーセージにプレッツェルのセットを買って立ち食い。

味はまぁまぁ。てかソーセージについてるマスタード(?)が

全然辛くなくて甘かった。

で、お土産を物色しつつ、

カールプラッツからマリエンプラッツの通りをぶらぶらした。



そしてホテルに帰還。

お風呂が広いのでバスタブにお湯張ってみた。

シャンプーを持ってたのだが前のホテルに忘れてきてしまったことが発覚した。


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