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風の吹くまま、気の向くまま。  作者: sugarpot
【はじまりのドイツ篇 20XX/08/07-20XX/08/12】
112/114

なんていいひとだ。【20XX/08/09 イダーオーバーシュタイン】


20分くらい待ったら市バス3番が来た。

早速乗り込んで地球の歩き方を出して目的地を示す文字を指す。

はじめ、運転手さんは「このバスじゃないよ」だか

「あんた何いってんだかわかんないよ」だかのジェスチャーをしていたが

(でも私もココで放り出されるとどうしたらいいかわかんないので必死。)

一緒にバスに乗り込んできたおばちゃんが私の意図を察してくれたらしく、

ドイツ語で私の援護に回ってくれて(たぶん)

運転手さんになにごとか話してくれた。

(おばちゃんはたぶんさっきのバスに乗ってたひとだと思う。)

運転手さんもそれで私の言いたいことを飲み込んだらしく、

オッケー。と言ってくれたぽかった。


運転手さんと意思疎通ができるように

運転席のすぐ後ろに座ったものの、

時間調整のためかお客が全員乗ってもバスはすぐには動き出さず、

その間に通りの反対側にBanhof行きのバスが来た。

よく見るとさっき私が乗ってきたバス。

あら奇遇ーと思ってたら、こっちのバスの運転席に

「Guten Tark」って無線の声が聞こえて、

こっちの運転手さんがそれに答えてしばらく喋ってた。

ドイツ語なのでもちろん会話内容はさっぱりわからなかったが、

途中でJapanerinって単語が聞こえた。気がした。

さっきの運転手さんがまさかのまさかに

無線でフォロー入れてくれたんだろうか。

だとしたらすげーいいひとだ。それでなくてもいいひとだったのに。


動き出したバスは距離はさほど走らなかったが急激な上り坂を行った。

歩こうとか馬鹿なこと考えなくてほんとよかった。

地図を先に手に入れてたらやりかねなかった。

そのうち、私が目的地として指してた✕✕✕と同じ単語が書かれたバス停が現れ、

降りる人もいたので、ココ?と運転手さんにジェスチャーして降りようとしたら

止められた。あれ。

お客さんを下ろした後、バスは更に坂道を登って

私の目的地の坑道跡の看板が見えるところで止まった。

バス停はない。たぶん親切でここまで来てくれたんだと思う。

その上運転手さんはわざわざ車を降りてくれて、

ジェスチャーとドイツ語でこの先の道を教えてくれた。

なんていいひとだ。ドイツのバスの運転手さんはみんなこうなのか。

けど私は右・左・まっすぐをドイツ語でなんていうのかもわからない。

(ほんと基本の単語は覚えてから行けよオレ。)

ジェスチャーと彼の言葉でかろうじてわかるnicht(英語で言うnot)の単語から、

右に曲がらず左に行け、と強調してるらしいと分かった。

看板出てるし私でも分かるよーと思いつつも

彼の並々ならぬ親切にはとても感謝。

OK、Danke shonを連呼して別れた。

なんでありがとうしか言えないんだオレ。


ドイツの方には2回目の旅行でも助けられてばかりいます。ありがたや。

英語が喋れなくても助けてくれるのがすてきすぎます。

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