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風の吹くまま、気の向くまま。  作者: sugarpot
【ぜいたく箱根篇 20XX/01/10-20XX/01/11】
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ベスト・オブ・ベストな日【20XX/01/10 箱根湯本-大涌谷】

何十年ぶりかにロマンスカーに乗った。

前に乗ったロマンスカーのことはほとんど覚えてないけど

前より窓が大きくなってると思う。

平日の特急は空いてる。贅沢。

小田急線は、少なくとも新宿からしばらくの景色は

屋根かトンネルの壁面ばっかりで、

景色に飽きて寝て起きたらだいぶ山が近くなってた。

山の合間から見える富士山がだいぶでかくてびっくり。

天気は快晴。でも寒そう。

乗り換えた箱根登山鉄道の車内は

ヒノキだかハーブだかエッセンシャルオイルっぽい匂いがした。

がらがらなのにこの匂いがするのはわざと?

お客さんの誰かの残り香?


箱根湯本着。

今日の行動は決めてるけど明日の行動決めてなくて、まずは観光案内所へ。

もっと詳しいバスの時刻表とかあるかと思ってたけど大してなかった。

今はネットで調べる時代なのね。

商店街を歩いてみたけど

豚丼とかレトロな喫茶店とかいいなーとも思ったけど

特別おなかがへってなかったので、

結局駅前のカフェでカレーパンとプリンと紅茶のお昼。

紅茶いまいち。プリンおいしい。

明日は仙石原へ行くか、

ドールハウス博物館行くか、どっちにしようかなぁ。

仙石原は一面のすすき野原が有名なのだが

この時期は殆ど枯れてるし山の陰になるからだいぶ寒いですよ、と言われた。


観光案内所に箱根湯本発のバスの時刻表しかなかったので、

強羅発のも見たいかもと思って早めに登山鉄道に乗った。

今度の車内はタクシーの匂い。お客さんは外国の人が多い。

スイッチバックてこういうことかー。

山肌をぎざぎざに進む線路に合わせて先頭を入れ替えながら進む感じ?

進行方向が変わるたび運転手さんと車掌さんが移動してる。おもしろい。

よくわかってなくて山肌側に座ってしまった。谷側座りたかった。

そのほうが高さを実感できたのに。


強羅着。

強羅の観光案内所で聞いてみても、

仙石原は寒いだけで行くほどのものじゃ‥‥と言われる。

観光案内所にあった箱根の全体像が写った写真はめっちゃカルデラ地形で、

規模は小さいけど阿蘇みたいで気に入った。

駒ヶ岳行ったら外輪山全体がみえるのかなーと思って聞いてみたら、

行くには箱根フリーパスは使えないぽい。かつ50分くらいはかかりそう。

駒ヶ岳も行ってみたいなぁ。悩む。


でもまーとりあえず今日は大涌谷。

強羅で乗り換えたケーブルカーは車内の床が階段状になってて

思ったよりよほどな急坂を登るのでびっくりした。硫黄の匂いがする。

早雲山駅で乗り換えたロープウェーは大涌谷の真上を通って大迫力。

でかい富士山が綺麗に見えて、それも大迫力。

ここでは大涌谷自然研究路ツアーを予約してた。

ガスや気象条件で中止になることもあるらしいが今日は大丈夫で、

ヘルメットかぶってガイドさんに引率されて大涌谷に入った。

ロープウェーから見えたでかい渓谷ではなくて

もちっと小規模に煙が出てるとこ。

外国の人が(今に始まったことじゃないが)けっこういて、

ガイドさんはそれなりにシニアだったけど英語でも解説してた。

大涌谷はすげーかっこいい。

地学の素養はないくせに私はジオスポット的なものに私は目がない。

ここに来るまで、

箱根って意外とこぢんまりして微妙な観光地だなと実は思ってたのだが

見る目が変わった。

カルデラ好き。富士山綺麗だったけどそれ以上に箱根の地形が好き。

ガイドさんは、今日は風もなく晴れててベスト・オブ・ベストな日だと言ってた。


ツアーが終わったらジオパークとお土産屋さんめぐり。

家へのお土産にしたい黒玉子は明日が消費期限だというので

明日もっかい来ようかと思う。せっかくフリーパスあるし。

家用に寄せ木細工の小さいパズルと温泉の素買って、他のお土産はまた明日。




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