電車の音がする【20XX/09/18 熊本-高千穂峡-延岡】
洗濯物は全部乾いてた。やっぱ換気扇の威力らしい。
数が違うから一概にそうとは言い切れないけど。
手鏡がないのではっきりとはわからんのだが、
首筋の日焼け、時計(首からさげるやつ)の鎖のあとがついてるっぽい。
これで時計は手放せなくなってしまった。
日焼けしたら跡が残るーと思って途中で外したりもしてたのだが、
既に遅かったらしい。
時計かけてると、日焼けにこすれて首がひりひりする。
熊本駅前からバスに乗って高千穂へ。
途中、阿蘇山を通った。すり鉢の際を登っていくところがすげーかっこよかった。
上に出ると空が広くて、草が茂っていて、
山(ていうかイメージはでかい土手)に囲まれた阿蘇の町が見える。
ここ降りたかった。
高千穂は思ったほど田舎じゃなく、
ファーストフードこそないもののコンビニはあって、私の感覚では町だった。
高千穂神社の裏手から九州遊歩道とかなんとかいう道を下って
昼ごはん代わりのカロリーメイトをかじりつつ高千穂峡に向かった。
高千穂峡はすんごくよかった。
真名井の滝は思わずぼけーっと見ちゃうくらい綺麗だった。
谷の深さと、斜めに射す日差しの加減ですごーく幻想的。
暗い中に白く浮かびあがって見える。
仙人の屏風とかいわれてるらしい崖(?)もすごく大きくて、
わたしって全然ちいさいなーと思った。
いや存在がとかそういう殊勝な意味じゃなく、単に体の大きさが。
山も谷もびっくりするくらいでかい。
比べちゃいけないかもだが等々力渓谷にちょっと似てた。
等々力渓谷はもっと全然ちいさいけど、あそこも雰囲気が好き。
それにしてもこの道、
くもの巣張ってるし全然人が通ってなさそうだった。
人の多い高千穂峡はともかく、高千穂神社の辺り、それとボート乗り場から先。
音の谷つり橋ってのにはかなり惹かれたが、
道ですらなくなってるような雑草の生え方だったので、進むのは断念した。
帰りも神社に出たが、帰りは登りでけっこうきつかった。
今日は高千穂で泊まろうかと思ってたが、
ビジネスホテルで目をつけてたとこに「シングルはいっぱいですねー」と言われ、
時間表に載ってる民宿・旅館はちょっと高いし、
高千穂鉄道に乗って延岡まで出ちゃうことにした。
駅の待合室では何処からかクラシックぽい曲が聞こえて、
そーいや玉名のバスの中では演歌が流れてて
すごい驚いた(でも妙に納得した)のを思い出した。
高千穂鉄道はちょっと期待してたのだが、
最初の谷を渡るとこが高くてすごいだけで
あとは思ったよりたいしたことなかった。(言い方。)
でも山間を走る電車って好きだ。山がでかい。
大きさは、写真でも絵でも実感しえない、わたしの好きな感覚のひとつだ。
風景的にも、街中よりか山とか田んぼとか緑が多い方が見てて飽きないし。
高千穂では写真撮ってる(或いはカメラかついでる)旅行者がたくさんいた。
延岡では適当にビジネスホテルにチェックイン。
宿泊費がどんどんあがってる(6090円)。
来る途中でバストイレ付4800円の看板見たし、
熊本では素泊まり2000円(!)見たのを思うと、
やっぱもうちょっと調べてから言った方がいいかなあと思ったりする。
しかもこの部屋なんか広すぎ。
カードキーとかいって要らないとこでハイテク。
窓のカーテン開けたら手が届く位置に隣のビルがあってびびった。
でも微かに電車の音がする。このホテルで、それだけはなんかいい感じ。
内容補足。
駆け足感が否めない文章なのですが
もはや記憶がなく、加筆もできませんでした。
高千穂峡めっちゃかっこいいし私好みどんずばな場所なのですが
今となってはパンフとかで見る写真と自分の記憶の風景の判別もできません。
あの谷はかっこよかったけど、
町自体はなんかあまり見るところがなかった印象。(20年以上前の話ね。)
ここもまた行きたい場所ですねー。なんせほとんど覚えてないので。
それにしてもこの旅行はお金と洗濯物の話しかしていない。




