ちら見【20XX/07/25 ベルヒテスガーデン-フリードリヒスハーフェン】
ホテルのレストランはこぢんまりしてたけどかわいくて、
バターがボールみたくくるっとなってガラスの小皿に盛られてたり
アフタヌーンティーのお菓子が盛られるお皿みたいな、
五重の塔みたいな感じのお皿が置いてあったりした。
ただ朝ごはん開始時刻が遅ぇ。7時半。
オレ8時16分だか24分だかの電車に乗りたかったのに。
ごはん開始とほぼ同時に行ったらいちばん乗りで、
スタッフさんぽい女の人が話しかけたそうなのを無視して
パンとってから席に着いたら、
コーヒー紅茶ホットチョコレートどれにするか聞かれた。
ていうかこの人私が席に着くのを待ってたぽい。
後から来た老夫婦は来たらまず真っ先に席に着いたから、
席に着いてからごはん取りに行くのがフツーなのかなーと思った。
窓際で山を眺めながら、しかし急ぎめに食べて8時に出発。
フリードリヒスハーフェンは遠いのだ。
時刻表は3番線発とあったのに何故か2番線発、
SaltzburgでICEに乗り換えて、
これでUlmまで行けるわーと思ってがっつり寝た。
Ulmは相当遠い。ミュンヘンまで戻って更に西。
ミュンヘンで一度起きて、ミュンヘン過ぎてもいちど起きて、
時計確認するとなんか変だった。
この時間には駅に停車してるはずなのに今現在も走行中。
電車乗り間違えたのかなーと不安になってしばらく車窓の風景を眺めてたら、
止まった駅がAusburg。
いやとっくに過ぎてるハズの駅なんですけど。
やっぱり電車間違った? と思って更に見守ってたら
次に着いたのがGunzburg(Gの後のuにウムラートつけてね。)。
‥‥合ってた。間違ってなかった。でも30分遅れてた。
寝てる間に遅れたらしい。
ウルムに着いたらドアが開かなくて(ドイツの電車のドアは手動式)、
外から入ろうとしてたにーちゃんに開けてもらった。
だってレバーがかたかったんだもん。
昼ごはんなに食べよっかなーと駅の構内をうろうろしてたら
ガイドブックに載ってるファーストフードを見つけて
魚のバーガーをテイクアウト。なんて名前の魚なのかはわからない。
買うのにすげー迷ってたら店のにーちゃんに笑われた。
あとキオスクみたいな売店でチョコを買って、駅のベンチでぱくついた。
何度も書くようだが私は駅のベンチで
ぼけーっとしながらごはんを食べるのがめちゃめちゃ好きだ。
山手線の駅とかだと食べる気しないが、
日本でも1時間に1本とかのローカル線でなら好き。やる。
パンにはさまれた魚は、生‥‥? と思えた。どうなんだろ。わからん。
ちょっとしょっぱい。アジとかかなぁ。(←適当。)
チョコはチョコの中になにか入ってるやつでチロルチョコみたいな感じ。
いくつかの種類がパックになってて、「マジパン」はまずかった。
まずいマカロンの生地みたいのが入ってる。(たとえがひどい。)
で、食べてたらとなりのベンチに座ってる坊やに
珍しい生き物を見るような目でちら見された。
くやしいので目を合わせてやったら慌てて逸らされた。
坊やは父ちゃんとふたり連れで、
アラブとかそれ系っぽいくりくりした目と黒髪だった。
食べ終えてトーマスクックの時刻表と駅の時刻表やら表示やらで確認すると、
いちばん早いの乗ってもフリードリヒスハーフェン着15時半くらい。
リンダウに寄り道しようかなーと思ってたのだが
(ガイドブック見ると湖の中にある小島みたいな感じで
ちょっと興味を惹かれた。)
寄り道すると駆け足且つ電車の時間気にしながらになりそうなので
パスしてフリードリヒ(以下略)に行くことにした。
ICEに乗ろうとしたら、坊やの父ちゃんにすげー巻き舌で
フリードリヒスハーフェン?て聞かれた。
フリルドリヒスハルフェンくらいの勢い。
Yes、と答えたものの聞き取れなくて考えて反応が遅れたせいで
信用されなかったらしく、彼は別の人にも聞いてた。
つか明らかにモンゴロイドででかい荷物の
外国人旅行者オーラ出しまくりなオレに聞くなよ。
地元っぽい人か、せめて白人系の人に聞きなよ。
日本人は日本人の外見じゃない人を明らかに警戒して避けるけど、
それって特殊な反応なのかなー。
今回あまりに⑨が短かったので、
そして日付的に⑩と一緒にするのが納まりが悪かったので、
同時に2話分投稿しました。
1話どのくらいでどこで切れるとか構成深く考えずに書いてます。はい。