表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風の吹くまま、気の向くまま。  作者: sugarpot
【パニックドイツ篇 20XX/07/22-20XX/07/28】
1/111

アムステルダムって何語ですか【20XX/07/22 成田】




家を出る時は降ってなかったけど都内に出たら霧雨。

一応折り畳み傘は持ってたけど。

スカイライナーではがっつり寝て、空港着いたら飛行機が遅れてた。KLM航空。


チェックインは長蛇の列でずいぶん待たされ、

フタあけたら11時半発のハズが13時25分発に変更、

アムステルダムでミュンヘン行き18時15分発に乗らなきゃなのに

10分か20分差で乗り継ぎに間に合わない、と宣告された。


その後に出発するミュンヘン行きはなし。

いちばん早いミュンヘン行きは翌日15時10分発。


アムステルダムでのホテルはこちらで手配いたします飛行機も手配します

お金はもちろんかかりませんて言うけど

ホテルは何処になるんですか? 空港から遠いんですか? つっても

現地に行ってみないとわかりません、ですと。


つーかアムステルダムって何処の国ですか。何語ですか。通貨何ですか。

ホテルがわからないって、

空港で地図だけ渡されてさぁココへ行けって言われるんすか?

でも今から旅行やめるのもったいないし半泣きで承諾した。

ウソだろーこれからオレ英語で電話で

ホテルのキャンセルと予約(ドイツの分の)すんのかよー。



もーほんとーにうるうるして泣きそうだったのだが

チェックインで時間食っちゃったし泣いててもしょーがないので

まずは空港の本屋さんで地球の歩き方オランダ篇をゲットした。

アムステルダムはオランダにあってオランダ語、通貨はユーロ。

よっしゃとりあえずお金の心配はない。

チェックインカウンターのお姉さんは

飛行機の出発までホテルにいていいって言ったけど

ホテルにいる気なんかさらさらなかった。

どーせアムステルダムに泊まって翌日15時出発なら

アムステルダムの街中うろうろしてやる。

転んでもタダで起きるかこんちきしょー。(だいぶヤケになっています。)

幸いガイドブック見る限り

空港からアムステルダム市街までは電車一本で行けてそんなに遠くもなかった。


しかしドイツの旅程は総崩れになりました。


今回の目的は3つあって、

ベルヒテスガーデンの岩塩鉱と

フュッセンのノイシュバンシュタイン城と

フリードリヒスハーフェンのツェッペリン博物館。

どれもドイツの南側の国境付近に点在してて、

直線距離でもまあまあ遠いが直線距離では電車が走ってない。

ミュンヘンからベルヒテスガーデン、

ベルヒテスガーデンからミュンヘン戻ってフュッセン、

フュッセンからちょっと来た道戻ってフリードリヒスハーフェン、で、

移動にやたら時間がかかる。

特にベルヒテスガーデン-フュッセンは1日がかり。

全部予定通り回ったら確実に一箇所は泊まるだけで何も見れない。


なのでホテルにはキャンセルと変更で

計3箇所に電話しなくてはならないという恐ろしい事態に。



とりあえず今夜の宿のキャンセルをしよう、と思って

泣きそうになりながら空港の公衆電話で国際電話デビュー。1軒目トライ。

向こうは午前4時だけど電話でるか? と思ったら出て、

I have a reservation today.

But I can’t arrive.My name is...

とか超適当に単語並べて喋った。

なんつーかもう、通じろ! ていう思念波で喋った。

しかもココには、今日は無理だけど明日泊まりたい、って言わなきゃならない。

電話に出た人は若そうなにーちゃんの声で、

もう発音とか喋り方だけで私が相当英語ダメだと気付いたらしく

かなり粘り強く簡単な単語並べてゆっくり話して聞いてくれた。

つながり悪くて1回電話が切れて、

もうマジかよーと再び泣きそうになりながら果敢にリトライ、

最後には23,July,1night,OK? って言って

No problem! って言ってもらった。

もーちゃんと通じてんのかちゃんと予約入ったのか

キャンセル料とかどーなんだとかわからんけどいい。よく頑張ったオレ。

Thank you,Thank you,Have a nice day! 

って言ったら笑われた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ