黒い霧の中で
この小説には流血表現 死ネタなどがあります
苦手な方は回れ右して別の小説を読むことをおすすめします 途中医療関係のことが出てきますが作者はその手の道の人じゃないので間違った知識が出てくるかもしれないです
大丈夫な方はそのままお読み続け下さい では…どうぞ
死にたい。そう、心から思うようになったのはいつからだっただろうか。遠い昔と言うほど昔でもないどころか最近の話だが、私はそう思うようになってしまった
先 「部活を辞めさせて欲しいって、東雲どうしたんだいきなり」
「最近、学校以外での生活が苦しくなってきて部活をしている余裕がなくて。」
先 「そうか。残念だが仕方ない。わかった他の部員には俺から言っておく。」
「すいませんいきなり。」
先 「大丈夫だ心配するな。」
「ありがとうございます。では、」
この、先生との会話を最後に私は学校に行かなくなった
〜数週間後 香鈴の部屋〜
あんたが大希くんと釣り合うわけないでしょ
幼なじみだからって調子のってんじゃないわよ!
(私は何も、何も悪くないのに)
ガバッ
「はぁっはぁっ夢か もう嫌!夢に振り回されるのもいい加減疲れた」
そういい私はカッターを持ちお風呂場に移動した
ザシュッ!
私の手首から血がドクドクと流れ出る
ピンポーン
ベルがなったが私は気にしなかった 数秒後ドアの開く音が聞こえ、またその数秒後にお風呂場のドアが開いた
大 「香鈴!」
私の名を呼ぶ大希の声が聞こえたが反応できる訳もなく私は意識を手放した
意識が戻り、目を開けるとそこは、病院の一室だった。
看 「意識が戻ったのね!!ダメじゃない!!命を粗末にしちゃ!!」
「ごめん…なさい…」
私はどうしようもなく申し訳ない気持ちになってしまった
看 「今先生呼ぶわね ○○号室の東雲さん目を覚ましました」
『わかりました すぐに向かいます』
看 「それにしても彼氏が丁度家を訪ねてきてあなたを発見するなんて 心配して家に来るなんてよっぽどあなたのことが好きなのね いい彼氏ね」
「彼氏じゃないです ただの幼なじみです」
看 「あらっそうなの?おばさん、あなた達のこと何も知らないけど お似合いだと思うわよ〜」
医 「○○さん、お話はそれくらいにしてください 診察するので」
看 「すいません〜通報してくれた彼と東雲さんがあまりにもお似合いだと思ったら話が止まらなくて〜。次の方の検診いってきます〜」
医 「はぁ…すいませんね。あの人おしゃべりで有名なんですよ。悪いことではないんですけどどうも話がとまらないようで、お気を悪くさせてしまったならすいません」
「いえ…こんなことは無いです。少し気が楽になりました」
医 「それなら良かったです。今回の傷なんですが…」
私の傷はそんなに深くはなく点滴をして直ぐに退院だった
家に帰ろうとした時に入口に大希が立っているのがわかった。大希は私を見つけると私の方へ歩いてきた
大 「迎えに来た」
私は大希と一緒に私の家に帰ることになった
「部活大変なのに迎えに来てよかったの?」
大 「お前の方が大切だ、それよりなんであんなことしたんだ!」
「もうあの夢に振り回されるのにもいい加減疲れたの!」
大 「だからって死ぬのか!命を粗末にするのか!」
「大希に私の気持ちなんて分かるわけないよ幼なじみだから近くにいるだけなのに色々言われて挙句の果てにはいじめられた私の気持ちなんて」
大 「分かるわけないだろ!」
「そうd「俺はお前じゃないんだから!」!!」
大 「俺だってわかってやりてぇよ!!でも俺はお前にはなれねぇしお前も俺にはなれねぇ」
「大希はなんでそんなに私にお節介焼いてくれるの?」
大 「……だから」
「え?」
大 「…きだから」
「わかんないって」
大 「好きだからだよ!」
「えっ…」ボフッ 顔が熱くなるのを感じる
大 「こんな時に言うのもなんだけど香鈴好きだ!俺と付き合ってくれ!」
3つのルートに別れています
ハッピーエンド
バットエンド
メリバエンド
ハッピーエンド
「はい!よろしくお願いします!」
大 「俺がお前を絶対守るって約束するから。周りの意見なんて気にすんな」
「よろしくね!彼氏さん!」
大 「明日から怖いとは思うけどちゃんと来いよ!!迎えに行くから」
「わかった怖いけど頑張る…大希と一緒に居たいし!」
バットエンド
「ごめんなさい…付き合えない…」
大 「どうして!」
「好きだけど私が彼女になったら大希に迷惑かかっちゃう」
大 「そんなのお前がいれば俺の事なんて…」
「大希はエースなんだから私のために犠牲にしちゃダメだよ…」
大 「香鈴…」
「だから…だからごめんね…」そういい私は大希の前から姿を消し、人知れず自殺を図った…
メリバエンド
「ごめんなさい…大好きだけど付き合えない… 」
大 「なんでだよ…」
「大好きだけどじゃないね。大好きだからこそ付き合えない。大希が私と付き合ったら大希にまで迷惑がかかっちゃう」
大 「そんなの!周りの声なんて気にしない!お前さえいればそれでいいのに!」
「私が!私がそれじゃダメなんだよ!それに大希はサッカー部のエースなんだから私のために自分を犠牲にしちゃダメだよ…だからごめんね」
そういい大希の前から姿を消し数日後私は町のはずれの山の上の崖にいた
「じゃあね大希…大好きだったよ」
大 「香鈴!!」
「!?大希!なんで…どうして!」
大 「なんとなくお前がここにいる気がしてな小さい頃から悩んだらここに来てたしな」
「わたしが死ぬのをとめようとしてるの?無駄だよ 私が一歩でも後ろに下がれば崖下まで真っ逆さまだよ」
大 「止めやしないさ俺も一緒にいくだけさ」
そういうと大希は私に抱きついてきた その衝撃で2人とも崖から落ちていた
大 「自殺のつもりが心中になっちまったな」
「ばかばかばかなんで大希まで」
大 「お前のいない世界なんて面白くない 向こうの世界でも一緒になろうな」
そういい私と大希はキスをしたそこで私の目の前は真っ暗になり意識が途絶えた
人物紹介 (2人のみ)
東雲 香鈴 (しののめ かりん)サッカー部のマネージャーだったがいじめをきっかけに部活をやめて不登校に
月代 大希 (つきしろ だいき)サッカー部のエース兼部長 香鈴より一つ年上だが親の仲が良かったため昔からの馴染みである