第4話
刀同士がぶつかり合い激しい音が辺りに響き渡る。
時を同じくしてエリス達はアイスと対峙していた
「アンナはここではなく人造人間の方を頼めるか」
「なんでトリスタン!5人で戦った方が有利じゃん!」
「水を使うアンナは相性が悪い、ここに無理に戦力を集中させるよりも他の戦場に分散したほうがリスクを減らせる」
「そうゆうなら…わかったよ」
アンナはウーティスCo.の方向に向かった。
「さっさとかかってこい」
「そう急かさないでくれ。あなたが私達の相手になるとは思ってないか」
「ならこちらから行く」
アイスは辺りを凍らせて気温下げ体温を奪ってきた。
「どうするき」
私はトリスタンを睨み(あなたの挑発のせいでこうなったのよ、と念を込めて)そう尋ねた。
アモールとその部下が会話をしている
「アモールさん。良いんですか、戦慣れしてない人を先頭に立たせて」
「良いもなにも、ウーティスはアイツらには勝てないよ。それどころかうまい具合になられたかもしれない。今ルイスと共に戦っている部下達はもうクロノスのところには戻ってこないかもしれないな」
「なに言ってるですか」
「末恐ろしいね」
アモールは豪快に笑った。
「エリスさんは、覚醒した力と知恵の戦いを見た事ありますか」
「ないけど。何する気?」
「何って倒すんですよ」
「あなた一人で?」
「そう」
トリスタンは拳銃を両手に持ち構えた。
その眼差しはアイスを捉え、アイスの動きに瞬時に反応した。
銃声音がなり2発、発砲されたのがわかった。
アイスはその場に倒れ辺りの氷が儚く散っていった。
「何したの?」
私は何が起きたのかわからず、つい口からその言葉が出てしまっていた。
「トリスタンが銃を構えた時にアイスは銃と銃弾を凍結させようとした。でもそれができないとわかった途端に空気中に漂っている水分を利用して僕らごと凍らせ要とした。だからトリスタンは2発銃弾を打った。厚い氷で身体を覆ったみたいだけど同じところを2発打たれその氷も貫通したって感じかな」
「イーズ今の見えてたの?」
「もちろん」
「あんた達何者なの」
その頃ルイスとウーティスは激しく激突していた
「やるな小僧」
「そちらは随分と息が上がっていますね」
「歳は取りたくないものだな」
「世代交代のときですよ」
「力ずくで取りに来い」
ボクは雷を刀に集め、ウーティスはサイボーグ工学のアドバンスoneを使い自らの腕を武器に変えた。
「ここからが本番ですね」
「準備運動は済んだ」
「準備運動で息が上がっていたんですね」
「生意気な小僧だ」
2人の戦いは激しく、刃が交わる度に耳を塞ぎたくなるほどの音が鳴り響き、斬撃は空気を押し出しその風圧で誰も近寄れなかった…だかそんな状況は長く続かなかった
「あなたはボクには勝てない。降伏してください」
「ハァハァハァ」
「条件を提示してください。我々はそれをのみます。これ以上の戦いはお互いに損益しか生まない」
「戦争はすでに始まっている。他のCo.も参戦したこの戦いは私1人の降伏で治るものではない」
「それでもあなたは降伏するべきだ。この会社のためにも、社員のためにも、国民のためにも」
「それが狙いか」
「…」
「私との戦いを制しウーティスに勝った者として国に帰り、クロノスは他のCo.によって潰され、国は次のトップを探す。君はウーティスに勝利した英雄として国のトップになる。例えクロノスが生き残ったとしても万全ではないクロノスなら勝つことができる。そうゆう訳か」
ボクは黙った。
「これ以上部下に手出しはするな。土地もやらん。技術もやらん。これが条件だ」
「決まりだ」
ボクは全軍を引き連れクロノスCo.に向かった。