この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます! に思うこと
この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!
小説ページの最下段に表示されるこの一覧、読者の側からすれば、似た傾向の小説を探しやすいので割とありがたい。ところが、作者視点で見てみると、このシステムは《有名作家や有名作品がより有名になり、無名作家や無名作品は殆ど日の目を見られないシステム》にしか見えないのだ。少なくとも、私には。
なぜかというと、例えば、似たようなジャンルの以下の2作品を考えてみていただきたい。
1つは、年間PV数千万を叩き出し、ブックマーク登録も数万件あるような有名作品A。もう1つは、ブックマーク登録数がやっと100件を超えてきたような作品B。
《この小説を~》とは、《その作品をブックマークしている人が、ほかにもブックマークしている作品》ということだろうから、作品Aのそれは分母が数万。対して作品Bでは分母は100前後。
仮に、作品Bをブックマークしている人全員が作品Aもブックマークしたとするなら、作品Aのブックマーク数が100前後増えることになる。言い換えれば、作品Aをブックマークしている数万人のうち、たかが100人前後しか作品Bはブックマークしていないということだ。
リストにはブックマーク数が上位の作品が優先的に表示されるだろうから、作品Bが作品Aの《この小説を~》のリスト上位に載ることは、まず無いと見ていいだろう。逆に、作品Bの同リストには、作品Aは当然載ることになる。
検索などで作品Bを先に知った読者は、《この小説を~》の一覧から作品Aを知る機会がある。しかし、作品Aを先に知った読者が作品Bを知る機会は、まず無いのである。




