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夢ノ樹  作者: 明鳥夢猫
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第伍枝〜人〜

夢には、想いの強さが表れる。

 知人や有名人が出てくる夢を誰もが一度は見るかもしれない。


 夢の中で、亡くなった親戚が手を振る姿を見たことがあるという人がいる。それは、ちょうど四十九日だったそうだ。お別れを言いにきてくれたのだと感じたそうだ。


 また、あまりにその人を想うばかりに、その人が夢に出てくるということもある。

家族、好きなクラスメートや先輩、仕事の同僚、アイドルなど。


 私はよく好きなアーティストがライブを行う夢を見る。彼らに握手をしてもらいサインをもらって大喜びするが、夢から覚めると腕の中にあったサイン色紙は消えている。

 しばらく夢と現実の区別がつかず、寝ぼけながらサイン色紙を探すが、現実を理解した瞬間、深く落胆した。それほどに入れ込んでいたのだ。


 ある夢では、あと3年で地球に小惑星が衝突して人類が滅びるかもしれないという状況で、周りの人間が騒いでいる中、私は一人静かに家で考えていた。


 どうしたら生き残れるか、ではなく、どうしたら大好きなアーティストのCDを後世に残し続けられるかを考えていた。


 後で冷静に考えると、人類が滅びれば音楽を聴いてくれる者はいなくなるのだから、このようなことを考えるのは無意味なのだが、夢の中の私はこの世界から彼らの音楽が消えることが嫌だった。


 もしかしたら、人類が滅びた後、新しい人類、または音楽を理解できる程の知能を持った生物が生まれて、土の中に埋もれていたCDを掘り起こして聴いてくれるかもしれない。

 古代遺跡の装飾品のように、博物館などに飾って、大切に保管してくれるかもしれない。

私が感じた感動が、後世にずっと残り続けるかもしれない。


 話が逸れたが、それほどに夢は大事なもの対する強い想いを見せてくれるのだと思う。



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