★農民達の土いじり~DAI菜害事件録1~
アンケ募集した閑話その1
何時の時のアンケだ!遅いぞ!って意見については・・・・・すんませんでしたぁああああああああ!!って謝るしかないです。
それは農民ギルド『農業狂慟組合』が出来てから暫くしてから起こった出来事だった。
ギルドマスターである天道蟲の農地の一角で不思議なことが起こったのだ。
天道がギルド員全員に行わせている『荒地』を『農地』もしくは『豊饒を約束された農地』に耕して変化させるのだが、天道自身も自分の農地を増やす際に『農地』になるか『豊饒を約束された農地』になるかは運次第だった。
というのも、『荒地』を耕した後で肥料を撒いて、大蚯蚓が引き寄せられて肥料ごと土を食って良質の土にして噴出す。
だが、そもそも使うゴブリンの量が多い。
そして100匹以上を撒かないと大蚯蚓の長個体である『豊饒を祝福する者ワムゥ』の出現率が10%を切る。
長時間かかる作業を早く終わらせようとするならMPを消費するがスタミナの回復速度とスタミナを左右するVITを上げる『大地の力』
そして、MPを回復効果のある『地神の力』はあると便利だし、オマケで付いてくる中級農業のスキルは必要になる。
ガイアの方はスタミナを消費するが、VITが50を超えると本当に少しずつだがグランドのスタミナ回復量が消費量を超える。
そうして屈強な農民になっていくのだ。
・・・それでも即死の可能性がある攻撃を放ってくる作物がわんさかあるのだが。
話が逸れたが、天道も全ての農地を『豊饒を約束された農地』にしている訳では無い。
だが、中級農業のスキルが無ければ扱えない植物などは『豊饒を約束された農地』に植えている。
それは天道が日課である『葡萄ウッド・ゴーレム』から葡萄をもぎ取った時に起きた。
葡萄を刈り取られたことで、葡萄ウッド・ゴーレムが動きを止めて足と手を地面に刺した。
この状態で地面から養分を吸い上げてゲーム内時間で2時間で再び葡萄を実らせるのだが・・・。
2時間後、天道が再び葡萄ウッド・ゴーレムと向き会うと何かがオカシイ事に気がついた。
最初は違和感しかなかったが、葡萄ウッド・ゴーレムと戦って気づいた。
弱かったのだ。
ゲーム初期でステータスが低かったせいではあるが、ジャック並の速度を持っていたはずのゴーレムの速度が半分以下になっていた。
そして速度が下がった事と合わせてか技のキレすら無くなっていた。
不審に思った天道が売り物として人気が出ている為、全部売り物に回して食べることを止めていた葡萄を食べて・・・驚いた。
甘みが減って酸味がかなり強くなっていたのだ。
確かに美味しいのは美味しいのだが・・・売り物として人気が出るレベルでは無い。
少なくとも同じ値段で何時もの葡萄とこの葡萄を比べるとこの葡萄に魅力を感じない程度には差があった。
そして確認のためにマッスル・アップルとガトリング・バナナも観察する。
マッスル・アップルは筋肉質でムキムキな腕を持つ林檎(懸垂で筋トレ中)と地面に落ちたのか腕立て伏せをする若い林檎が目に付いた。
天道は今まで見たことが無かった腕立て林檎を一旦無視して懸垂林檎を握って思いっきり引っ張る。
『ヌォォオオ!』と声を上げて筋トレ中断を拒否する林檎の筋力の目安が、だいたい4時間|筋トレ(成長)した林檎だと告げる。
アイテムボックスからホエイ・・・チーズを作る際に作られる脂肪分を含んだ液体を乾燥させた物を乾燥させて粉にした物であるホエイ・プロテイン・パウダーを固めた物をチラつかせる。
懸垂林檎はそれを見るなり懸垂を止めてジーッという祇園がつきそうな眼差しでそれを凝視する。
その固形物を懸垂(中断中)林檎に渡そうとしてやると、微笑みを浮かべながら片手を固形物に伸ばす。
それを見た天道はニヤリと笑って片手だけになった懸垂林檎を枝から引っ張る。
プロテインを受け取ろうとして片手になり、幸福感からか力が緩んでいた懸垂林檎は碌な抵抗も出来ずに天道に回収された。
その林檎を齧って味を確認すると何時も通りのマッスル・アップルの味だった。
果汁が少ないが蜜が多く甘みと心地よい歯ざわりが特徴の林檎。
なおマッスル・アップルの美味しさを考えると4~6時間が適正時間で、それ以下だとまだ蜜が少なく身のしまりが緩いので歯ざわりが弱い。
6時間以降だと逆に蜜の甘みが強くなりすぎ、しかも硬くなりすぎて歯が通らなくなる。
筋トレ終了間近の個体に至ってはプロテインを取り出した瞬間に跳んで来る。
そしてVITが50以上あっても簡単に首か飛ぶ程のラリアットを喰らう。
もちろんプロテインも奪われる。
なお、それを経験している天道からすれば4~6時間のマッスル・アップルはまだまだ可愛いカテゴリである。
・・・余談ではあるが片手になったマッスル・アップルを見てニヤリと笑った天道の顔は新世界の神になると言った男の顔をオーガにしたような笑顔であった。
まさに計画通り。
そして問題の腕立て林檎を一応食べてみる。
・・・普通の林檎であった。
面白みも糞も無い。
一番酷かったのはガトリング・バナナだろう。
中学生の野球部投手のストレート程度の速度だが連射してきたガトリング・バナナの速度が小学生低学年のドッヂボール程度の速度に落ちていたし、もたもたしていると地面に打ち込まれたバナナがセントリーガンのように育って小さい身を撃ってくるのだが、そもそも育つ気配も無い。
そして連射して来ない。
なんと言うか一々弾を込めなおしてるような遅さだった。
そして捥いで食べたバナナの味も普通のバナナだった。
むしろ種が追加されていて品種改良ならぬ品種逆行になっている。
何が起きた?
そうして問題が土である事に気づいたのは念のために土の匂いと味を見てからだった。
作「いやぁ、イベントやら仕事やらで時間が採れないのなんのって・・・。」
天「仕事については週2休みの内1日が出勤日に変わっただけじゃね~か。」
作「料理作ってお会計して掃除して、さらに週1で下水処理までする仕事ってバイトの範疇じゃ無いと思うんだ・・・。」
天「さらに近々発注も押し付けられるんだろ?」
作「やんなっちゃうw時給は800円土日祝は100増しから変わんないのにねwww金無いから某対魔忍のソシャゲの課金砲が弾切れして@1歩でイベント限定キャラ取のがしたし・・・。」
天「あん時は本気だったな。なんかお零れ的なチケット貰っても外れたみたいだし。」
作「褐色ロリのキャラで原作からして大分お世話になったしなぁ・・・。万単位使って貰えなかったって相当だと思うのw」
天「キメェ(゜Д゜)」




