露天屋台を出してみよう!~道を踏み外して転落死編~
屋台に関する話しにしようと思ったのにこんな内容になった。
反省はしているが後悔(公開)もしている。
さて、ここで1つ問題が発生した。
ぶっちゃけ鍛冶に辟易としてきたのである。
流石にプレイ時間の大半を鍛冶場で過ごしたのが俺であるが、最近NPCに間違われる時がある。
そりゃ鍛冶場でずっと向こう鎚振ってるor自分で短剣打ってるハゲなんてNPCに見えても仕方が無いと思う。
篭ってばかりじゃ身体にも悪いし(VRゲーム内だろというツッコミは拒否する)外に出て何かしようと思うのだが、良い案が屋台くらいしかない。
さっき作った直剣と大剣、そして幾つかナイフを作ってそれを売るのだ。
付与魔術を施せば、武器屋のナイフよりは高く売れるだろという思惑である。
直剣には『AGI上昇・微』『軽量化・微』
大剣には『STR上昇・微』『VIT上昇・小』
売りに出す予定の5本のナイフの内、普通の出来のナイフ3本に『AGI上昇・小』『軽量化・小』
そして良品にしてちょっと趣味に走った2本をそれぞれ現時点で使える最高の付与魔術の実験台にする。
まず1つ目のボウイ・ナイフと呼ばれる肉厚で重みのあるナイフに『重量増加・中』を掛ける。
一見マイナスでしかない付与だが、中の効果が付く割りに簡単に付与できるという利点がある。
お前の利点かよ!っとか言わない!
ナイフ程度の大きさだが大剣の1歩手前クラスの重みになった事で『破壊力のボーナスが乗る』のだ。
ちなみに破壊力ボーナスとか武器の詳しいステータスなんかは識別スキルが強化されないと見えないようだ。
というより結構見てると思ったんだが、一向に強化される兆しがない。
しかも始まりの街には鑑定スキルを持ったNPCが存在しないのである。
首都にはあるようだが、まだ攻略組と言われている連中しか辿りつけてない。
どんだけ途中の道が厳しいんだよ!というツッコミを入れた貴方!
野生の畜生共が「人間の都合なぞ知るか!」って感じでかなり沸くそうだ。
あと何故かモンスターにもユニークな固体がいるらしく、その中でも首都に向かう最中に高確率で出現する『ストーキング・プー』という名の熊型モンスターと『ミサイル・ホーン』という兎型モンスターのせいで全滅するパーティーが続出中なのだとか。
『ストーキング・プー』は高レベルの隠密スキルと追跡スキルを持っているらしく、プレイヤーが他のモンスターと戦っている最中に、後衛連中をお持ち帰り&食べちゃうZO☆コンボで確実に殺りに来る熊さんである。
ちなみに目撃者によると、普通の熊型モンスターである『ハンター・ベア』よりも少し小柄で黒と緑の体毛、内側に巻いた牙と短いフックみたいな爪が特徴らしい。
牙が内に巻いているので噛み付かれたら脱出できず、フックみたいな爪と合わさって逃げる事が不可能との事だ。
非力な後衛VS野生の熊さん~背後からの奇襲!筋力くらべ1本勝負、負けたら強制お持ち帰り~
こんな図式だ。
むしろ前衛でも無理臭い。
『ミサイル・ホーン』は角の生えた兎である『ホーン・ラビット』の亜種に近いユニーク固体らしい。
特徴がホーン・ラビットと比べると、後ろ脚が異常に太くなっているのと、角が少し長くなり渦巻いているそうだ。
コイツは至ってシンプルな奴で、ヒット&アウェイ戦法だそうだ。
だが前衛でも受け損なうと致命傷クラスのダメージを喰らい、後衛はほぼ即死するという鬼攻撃力と、ホーン・ラビットの3倍以上の速度を叩きだして攻撃後に即座に逃げるというチキン戦法が合わさって後衛を禿げ散らかしてるようだ。
両方が後衛殺しのエキスパート、さらに森で沸いてくる猪型モンスター『スタンプ・ボア』や犀型モンスターの『ダッシュ・ライノ』は堅さと攻撃力の他に前衛を弾き飛ばす突進力のあるモンスターや、他にも色々なモンスターがプレイヤーを襲っているようだ。
閑話休題
つまる所、破壊力は重量に密接に関係しているのだろう。
まぁ人が鎧と盾持った程度の重量で、人並みに大きくなった猪や犀を止められるはずも無いのだが・・・・。
そこで重量を重くする事で破壊力が上がるかの実験なのですよ。
まぁ実験するのは買った人なんだがね。
そして2つ目『切れ味上昇・微』と3つ目『STR上昇・微』を付けて完成!
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name:ボウイ・ナイフ
class:短剣
肉厚の刃を持つ短剣
西部開拓時代の荒くれ者達の憧れの的
AP+45 重量4 斬撃属性
『重量増加・中』『切れ味上昇・微』『STR上昇・微』
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中々良いんじゃないかな?
こんな感じで良く脱線する小説ですが・・・・徹夜テンションってことで許してネッ☆(モアイと仏を足して2で割ったような男の顔で